この春、京都に誕生する建築家・隈研吾がデザインしたドーナツファクトリー「コエ ドーナツ」に行きたい理由。

  • 文:小長谷奈都子
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場所は四条河原町の交差点からほど近いビルの1 階。手前にカウンター席、スタンディング席、奥にテーブル席、ソファ席を用意。右手がガラスで区切られた工場スペースです。

子どもから大人まで、そして世界中で幅広く愛され続けるドーナツ。好きだけど、高カロリーなのが気になる……という人も多いのではないでしょうか。 そんな人に朗報です!

この春、京都にオープンする「コエ ドーナツ」は、身体にも環境にも優しい素材を厳選した、日本らしい上質なドーナツを楽しめる専門店。「new basic for new culture」をコンセプトに掲げ、エシカルな商品開発に力を注ぐライフスタイルブランド「koe」による新展開です。

オーガニック、天然由来、地産地消をキーワードに、京都産をはじめとする国産素材にこだわったドーナツは、“カリッふわっもちっ”とした食感が特徴。なかでも注目は、ナイフとフォークでいただく、旬のフルーツをたっぷり使った新食感の「ドーナツメルト ストロベリー」です。その他にも、「フレンチクルーラー」「オールドファッション」「焼きドーナツ」、動物性不使用の「ヴィーガンドーナツ」「惣菜ドーナツ」など気になるメニューが揃います。工場併設型のため、一連の製造工程を店内でガラス越しに見ながら食事ができるのもユニークな特徴です。

店舗デザインを手がけたのは、建築家の隈研吾。「奥へと導く竹かごの空間」をテーマに、京都嵐山の竹を使用した伝統的な六ツ目編みのかご572個を使い、ドーム状のやわらかな空間に仕上げました。

竹かごに覆われた店内でできたてのドーナツを楽しんだり、フォトジェニックなドーナツを手土産にしたり。春爛漫の京都で話題になること間違いなしです。

イートインメニューの「ドーナツメルト ストロベリー」(価格未定)。イチゴのフレッシュな甘さと和三盆の優しい甘みが口いっぱいに広がります。

見た目も楽しいテイクアウトメニューは約35種類。長場雄が舞妓の姿を描いたボックスに、抹茶や黒豆など京都産の材料を使用したドーナツが入った「京都限定ボックス」も販売予定です。

「京都の繊細でしかもたくましい台所文化が、竹かごを通じてよみがえる」と隈研吾。Kengo Kuma_©J.C.Carbonne

親近感のわく店のメインキャラクター「ドーナツ博士」は、人気イラストレーター・長場雄のデザインです。

パッケージ&グラフィックデザインは、「koe」全体のブランディングを手がけるartless Inc.の川上シュンが担当。

ドーナツファクトリー「コエ ドーナツ」
京都市中京区新京極四条上ル中之町557 京都松竹阪井座ビル1F
営業時間:8時~20時
不定休
https://donuts.koe.com
※2019年3月21日(木・祝)オープン予定