たっぷりとしたシルエットに、 モダンさを漂わせる「タクタク」のミリタリー

  • 写真:加藤佳男
  • 文:小暮昌弘
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写真:加藤佳男 文:小暮昌弘
TREND | 2019AW/047

たっぷりとしたシルエットに、 モダンさを漂わせる「タクタク」のミリタリー

tac:tac / Military Coat

生地はミリタリーウエアによく使われるリップストップタイプ。¥50,760(税込)/タクタク(スタジオファブワークTEL:03-6438-9575)

2019年秋冬のメンズワードローブに、ミリタリーのエッセンスは欠かせません。機能本位のウエアに、ブランドごとにさまざまな解釈を加えたアレンジに注目が集まっています。「タクタク」は、デザイナー島瀬敬章さんが14年春夏からスタートさせたブランドです。コンセプトとなる「時間」を、着る者の個性をシンボリックに際立たせる既製服を提案します。そんな島瀬さんにとって、ミリタリーは格好の素材です。生地やポケットなどのディテールはミリタリー要素を活かしながら、ビッグなシルエットでモダンさを漂わせています。別布を使った襟のつくりが秀逸で、ストールのような形状に仕上げています。首元に巻いてもいいし、そのまま垂らしても使えます。ありそうでなかった、唯一無二のコートと言えます。

脇部分が開いたデザインで、これもミリタリーウエアからのサンプリングと言えるでしょう。袖まわりはゆったりとしたつくりで、中に重ね着してもストレスなく動かせます。

袖口のデザインはミリタリーのフィールドジャケットによく使われている仕様になっています。袖を折り返してもサマになります。