「小雨が降る街中を傘なしで歩ける、軽量で都会的なアウターがほしい」と望む人にとって、適切なレインウエア選びは意外と難しいものです。「機能性ウエア」のブームが続く中でも、上質を知る大人を満足させる逸品にはなかなか出合えません。そこでお薦めするのが、イタリアのアウターブランド「ヘルノ」のパーカです。シルエットがすっきりとスリムで、セットインスリーブの肩はテーラードジャケットのごとく立体的な美しさ。さらに薄手の本体生地は撥水力があり、各縫い目がシール加工されているため、雨濡れに強くなっています。フードにアジャスターは付いておらず、頭にフィットする計算された設計です。裏地なしの一重仕立てで持ち運び自在なこの服は、天候不順な野外フェスでも大活躍すること間違いなし！

リゾートにサンダルは欠かせないアイテムです。写真は「ジミー チュウ」の最新サンダル「アバス（ABAS）」。アクアとネイビーがコンビネーションになったカラフルなウェビングストラップがリゾート気分を演出。実はこのモデルはユニークな2WAY仕様で、バックストラップを回転させることで、よりシンプルなスライドサンダルとしても履くことができます。はめ込み式のフットベッドと、ラバーボトム付きのマイクロソールは、フレキシブルでクッション性があり、履き心地も快適。白のアウトソールは足元を軽やかにクリーンに見せてくれます。リゾートでのカジュアルな着こなしから、ジャケットなどでお洒落に見せる時にも効果を発揮するラグジュアリーな一足なのです。

春夏の暖かい気候のとき、シャツほど活用頻度の高いアイテムはありません。通常の着方に加えてボタンを留めずに羽織れば、ジャケットの代わりにもなり着回し自在です。ただし普通のシャツをアウターにする着こなしは、簡単なようで洒落て見せるのは意外と難しいものです。着回しを考えてデザインされたアイテムを選び、ワードローブに常備しておきましょう。ここに紹介するのは、脱ぎ着の多い季節にぴったりのスポーツ系シャツ。本体は旬の透ける素材で、メッシュのチュール裏地まで装備されています。フロントには左右に大ポケットがあり、荷物の収納に便利です。シャツでありながら着る気分がジャケットに近いこの服は、クタッとした仕上がりも秀逸。持ち歩いて肌寒いときにサッと羽織れる軽妙さが、現代の大人の日常にふさわしいワードローブです。

スポーツウエアやストリートウエアが流行するにつれ、服や小物を重ねて着るレイヤードスタイルを多くの人が楽しむようになりました。ただし暑い季節に重ね着するのはやせ我慢を強いられます。そこで今年の夏に入手したいアイテムが、涼しい透ける素材のシャツです。タンクトップなどのインナーを工夫することで、手軽にレイヤードを表現できます。透ける素材を女性的と思う人もいるでしょうが、ジェンダーレスが進んだいまなら、男性の新しいワードローブとして取り入れやすいはず。ここに紹介するのは、前身頃のみがネイビーで、ほかがブラックの開襟メッシュシャツ。虎、シマウマ、象などの動物やアフリカ的な図案がプリントされています。レトロなアロハシャツのようでいて、クールな色気とモード感もあるこのシャツは、ウールパンツにも合わせやすい大人の一着です。

スニーカーブランドのオニツカタイガーが創業されたのは1949年。翌年、ファーストモデルとして誕生したのがミドルカットのバスケットボールシューズです。創業者鬼塚喜八郎は、タコの吸盤を見て、グリップが強い、くぼみの深いソールを考案したと言います。今年創業70周年を記念して、そのモデルをベースにした「OK BASKETBALL MT」が誕生しました。フォルムからアッパー素材、ステッチなど、当時の面影を忠実に再現しています。しかしデザインやディテールは当時を彷彿させつつも、履き心地は現代的にアッデート。クッション性と反発性を備えた成形インソールを採用し、快適性を向上させました。記念碑的なバスケ靴が正常進化した、魅力あふれる一足なのです。