映画『E.T.』に登場するフットボールTシャツは、アメカジのマストアイテムだった!

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    映画『E.T.』に登場するフットボールTシャツは、アメカジのマストアイテムだった!

    文:小暮昌弘(LOST & FOUND) 写真:宇田川 淳 スタイリング:井藤成一
    イラスト:Naoki Shoji

    1982年に公開されたスティーブン・スピルバーグ監督の映画『E.T.』。地球に取り残された宇宙人と少年の交流を描いたこの作品は、単なるSFの枠を超え、多くの人の心に永く残る名作となった。今回は、この名画を彩る80年代の“アメカジ”の名品について語る。


    胸にゼッケンとアイビーリーグの大学名がプリントされたフットボールTシャツ。胸と肩、袖に直線に入ったステッチがアメリカンフットボールのユニフォームを彷彿とさせる。ヴィンテージなテイストとスポーツティさを感じさせるTシャツだ。¥12,100(税込)/チャンピオン 

    アメリカ合衆国とカナダ、いわゆる北米には4大プロスポーツリーグがある。フットボールのナショナルフットボールリーグ(NFL)、ベースボールのメジャーリーグベースボール(MLB)、バスケットボールのナショナルバスケットアソシエーション(NBA)、そしてアイスホッケーのナショナルホッケーリーグ(NHL)がこれに該当する。

    『E.T.』を改めて見ると、この映画が製作された1980年代当時から、4大スポーツの中でもフットボールの人気が群を抜いていたことが想像できる。主人公エリオット(ヘンリー・トーマス)は家の中でもフットボールのユニフォームをモチーフにしたVネックのTシャツ、いわゆるフットボールTシャツを着用。机の上にフットボール用のヘルメットも置かれ、彼の部屋にはNFLのポスターが貼られている。E.T.を匿ったクロゼットの中にも同じようなフットボールTシャツが掛かっている。

    兄マイケル(ロバート・マクノートン)が初めてE.T.に出会うシーンでは、マイケルはフットボールの防具を身に着け、赤のヘルメットを持っている。たぶん学校かどこかでフットボールをやっているのだろう。

    『IVY BOWL』(婦人画報社)によれば、アメリカンフットボールの最初の試合が行われたのは1869年。ニュージャージーでプリンストンとラトガーズの間でカレッジ・フットボールが行われたらしい。もちろんアメリカンフットボールの人気はいまも健在で、アメリカの“国技”とも言われ、NFLの王座決定戦であるスーパーボウルはアメリカ最大のスポーツイベントだ。

    今回取り上げるフットボールTシャツは、アメリカのチャンピオン製のもの。チャンピオンは1919年、ニューヨーク州のロチェスターで誕生したブランド。米軍の訓練用ウェアや大学のアスレチックウェアとして使われ、やがてタウン用としても人気を集めたスウェットシャツなどに代表されるアイテムは、高い品質と耐久性をもち、アスリートなどを含めた多くの人から全幅の信頼を得ている。

    このフットボールTシャツはアメリカンフットボールのユニフォームをモチーフにしたデザインで、胸に入ったゼッケンとYALE(イェール)の文字が特徴的。イェール大学はアイビーリーグを代表する名門校で、アメリカンフットボールの始まりであるカレッジスポーツを連想させる。

    実は日本でもフットボールTシャツが大流行した時期がある。1970年代の中頃だったと記憶しているが、アメカジのマスト=持っていなければいけないアイテムのひとつとして多くの人に着られた。いま、再度注目してもいいアメカジの名品ではないだろうか。

    胸から肩まで繋がった直線のステッチと胸の切り替えは、アメリカンフットボールのユニフォームに多く見られるデザイン。

    首元に入った3本のステッチ。耐久性を考えた縫製はアスリートから信頼を得たスポーツブランド、チャンピオンのこだわりだ。

    身頃の左下に入ったブランドの織りネーム。サイズがはっきりを書かれているところもユニフォーム的と言える

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    問い合わせ先/ヘインズブランズ ジャパン カスタマーサービス TEL:0120-456-042
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