構成、文:高橋一史
写真:SHINMEI(SEPT)
写真:SHINMEI(SEPT)
Vol.01 ジュンヤのTシャツと、バスクシャツのエピソード
旬のファッションアイテムに焦点を当て、その周囲に広がるストーリーに迫るPen Onlineの連載「着る/知る」。Vol.1の今回は、「コム デ ギャルソン・ジュンヤ ワタナベ マン」のクリエイティブなTシャツを取り上げます。デザインのベースである “バスクシャツ” の定義や着こなしに言及している次ページもぜひ合わせてご覧ください!
「コム デ ギャルソン・ジュンヤ ワタナベ マン」の2016年春夏コレクションのシャツは、同ブランドが得意とするパッチワーク技法が冴える一着。夏らしい爽やかさと、アーティスティックな感性が一体になっています。
服と図案が自然に馴染んでいるのは、パッチワークがキュビスム絵画ふうだからでしょうか。キュビスムの大家であるパブロ・ピカソは南フランスに住み、バスクシャツの愛用者でした。フランスの代表的なバスクシャツブランド「セントジェームス」とのダブルネームでつくられたこのシャツから、フランスの香りが漂うのも当然かもしれません。
着るときはシャツを主役にしたコーデを狙いたいものです。白、ネイビー、グレーの無地パンツを合わせて全身の色数を少なくし、柄のオレンジ、赤、黄色のアクセントカラーを目立たせましょう。
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