右端は、ユーカリの木の幹をパルプ状に加工してつくったメッシュ生地のスリッポン。中央は、ウール素材のスリッポン。左端は、フッ素不使用の撥水加工を施したウールをアッパーに、サトウキビから採取したエタノールを原料にしたEVAをアウトソールに用いたハイカットモデル。
スニーカー右から、 ¥12,500(税込)、¥12,500(税込)、¥17,500(税込)/オールバーズ(オールバーズ 原宿店 mail:help@allbirds.jp)
20年1月10日に日本初上陸した、活気に溢れている「オールバーズ 原宿店」。縦長になった店内は型別にディスプレイされ、見やすくなっています。
東京都渋谷区神宮前1-14-34 原宿神宮の森ビル1階
営業:11時~20時
不定休
www.allbirds.jp
VEJA
続いて紹介するブランドは、05年に誕生したフランスの「ヴェジャ」。「VEJA」とはポルトガル語で「見る」の意味です。スニーカーの生産背景まで見られる仕組みをつくることから名付けられました。ブランドスタートのきっかけは、設立者が某国の製造工場の劣悪な労働環境を目にしたことから。フェアトレードを実現させるため、天然ゴムやオーガニックコットンなどの材料調達や、労働環境の整った工場があるブラジルで製造しています。このように“人に優しい” 考え方も、サステナビリティの重要な側面でしょう。
さらにヴェジャは企業として、クリーンエネルギーを供給している電力会社や、“脱税天国” の国に支店を持たない銀行と取引。透明性を確保することで自社のマイナス要素もきちんと伝える姿勢を貫いています。
スニーカーは、サイドの「V」マークをアイコンにしたスポーティデザイン。大半のモデルがオールドスクールなローテクテイストで、大人なカジュアルウエアとの相性が抜群です。使われた素材も環境への負荷が最小限に抑えられたもの。取り扱い店も広がり、さらに人気が出そうです。
上写真の右は、アッパーがオーガニックコットンとペットボトル・リサイクル素材を使ったメッシュ生地。アウトソールはアマゾン原産の天然ゴム製。中央はレザーアッパーで、アウトソールに同じく天然ゴムを25%使用。左は、レザーアッパーが鞣し工程で重金属を使わないクロムフリー。
スニーカー右から、¥19,800(税込)、¥22,000(税込)、¥20,900(税込)/すべてヴェジャ(シードコーポレーション TEL:03-6709-9662)
VEJA ✕ Rick Owens
フランスを拠点にするデザイナーズの「リック・オウエンス」が、ヴェジャに共感してコラボレートした一足。19-20年秋冬シーズンに続き、この20年春夏が2回目のコラボとなります。靴紐を何重にも取り付けたボリュームのあるシルエットが、リック・オウエンスの前衛的なウエアの足元を支えます。
スニーカー ¥38,500(税込)/ヴェジャ ✕ リック・オウエンス(イーストランド TEL:03-6712-6777)
19年11月、フランス・パリにブランド初の単独店舗が誕生。メンズ・レディス・キッズが揃い、石膏と再生紙の内装でブランドの世界観を表現しています。
15, rue de Poitou,75003 Paris,France
営業:11時〜20時(日曜は14時〜21時)
不定休
www.veja-store.com
いまやオフでも仕事でも履かれてアピール度の高いスニーカーで、サステナブル・ライフへの第一歩を踏み出すのも一興ではないでしょうか。さらに、捨てずに長く愛用することもエコにつながります。つくられたプロダクトを無駄にしない発想も気にしていきたいものです。