写真:宇田川 淳
Vol.75 これを着とけばOK! ユナイテッドアローズからデビューした「ロエフ」が、男の “モテ服” になる予感。
日常で着ている服装を「洒落てる」「趣味がいい」と褒められたら、誰でも気分が高揚するものです。派手に目立つ服でなかったときはなおさら、その服を選び着こなした自身のセンスを誇らしく感じるでしょう。
今回お届けする「ロエフ」は、そんな “自分定番” を探せる新ブランド。「ユナイテッド アローズ」のレーベルです。型数も展開店舗もまだ限られますが、人気を得て広がりそうなポテンシャルを秘めています。2019-20年秋冬シーズンにウィメンズがデビューし、20年春夏にメンズが加わりました。
“ベーシック” という言葉の境界線を押し広げる、旬のワードローブです。マスキュリンな(男性的な)ウィメンズのコレクションと呼応する男性像が思い描かれています。素材もディテールも、服好きを満足させる仕上がり。日本人男性に似合う和の雰囲気が漂うのも現代的です。上写真の雪駄は、京都の「衿秀」に別注したもの。竹皮を編んだ畳表で、底が本革の高級品です。今季の男性用フットウエアが雪駄だけという点に、同ブランドの世界観がよく表れています。
実はロエフのデザイナーは女性で、メンズは「こんな服装の男性が魅力的」という発想の品揃え。清潔感がありつつ男っぽい服は確かに、着て褒められる “モテ服” のようです。