写真:宇田川 淳
Vol.50 さすがは「ロエベ」! 新登場したアウトドアラインには、本気のこだわりが満載です。
世界最高峰のレザー製品で名高い、スペインの「ロエベ」。スペイン王室御用達でもある同ブランドがモードの最前線に躍り出たのは、ファッションデザイナーのジョナサン・アンダーソンをクリエイティブ ディレクターに迎え入れてからです。2015年春夏シーズンに就任した彼は、ライダースジャケットやデニムなどの身近なアイテムを同ブランドに注入。男女の服装の境界線をなくす「ジェンダーレス」も、他に先駆けて展開してきました。それは、29歳の若さで老舗ブランドを率いることになった、北アイルランド出身のジョナサンだからこそ成し得た革新の連続です。
その彼がこの2019年春に、またもや新たなチャレンジを行いました。注目度が高まっているアウトドアシーンにフォーカスした、特別ラインのローンチです。その名も、「アイ/ロエベ/ネイチャー(Eye/LOEWE/Nature)」。リアリティが追求されたこのラインは、もはやモードではありません。アクティブな生活を送る男性が好むワードローブに、目線が向けられているのです。
ラインアップの中心は、服とバッグ。撥水加工や多数のポケットなど、実用性が重視されています。ただし配色はグラフィカルに洗練され、ロエベらしい高品位なレザーをパーツに使用。ファッションとしてのデザイン性と、着る道具としての実用性が、絶妙なバランスで調和するアイテム群です。
上写真の2着は、「アイ/ロエベ/ネイチャー」を象徴するアウター。フードのドローストラップやベージュの革タブといったディテールも抜かりなく、男ゴコロをくすぐります。この服の詳細やその他のバッグについては、下にスクロールしてご覧ください。
この2着のアウターのうち、特にアウトドアウエアに匹敵する機能をもつのが、左のマウンテンパーカです。本体は高撥水フィルムを裏面で重ねた、表地がナイロンのレイヤー素材。縫い目の裏側にはシームテープが貼られ、雨風を寄せ付けない仕様になっています。各タブのレザーは水濡れには強くないものの、街着としての見栄えが考慮された、アイ/ロエベ/ネイチャーならではのスタイリッシュなディテールです。
メタルのリングがついた、ロエベのシグネチャー刻印入りのレザーパーツが、マウンテンパーカの背中に。これも、アイ/ロエベ/ネイチャーのアイコニックなパーツです。
デザインの美しさが際立つバックパックです。高級レザーがふんだんに使われ、カジュアルな用途のバッグがクラスアップされています。素材はキャンバスで、幾度も撥水加工され、雨濡れに強く仕上げられました。ポケットは、背面にPCが入る大きさのものが1つ、外側の両サイドに各1つ、内側に3つあり、荷物を小分けしやすくなっています。
バッグ(W34.5✕H47✕D14cm)¥180,360(税込)/ロエベ(ロエベジャパン カスタマーサービス TEL:03-6215-6116)
バックパックを開くと、蛍光グリーンのポップな色彩が目に飛び込みます。このバッグがライニングなしの一重仕立てなのは、ロエベのこだわり。革製品と共通する仕立てです。裏側も美しく縫う丁寧な仕事であることをアピールする、製品の品質に対する自信の表れなのです。
流行中のコンパクトなワンショルダーバッグも、ポケットがたくさん配された機能的なモデル。イエローのストラップとファスナーが、落ち着いたベージュキャンバスの本体にポップなアクセントを与えています。実はアイ/ロエベ/ネイチャーのバッグは、どれも日本製。日本のカジュアルバッグの製造技術の高さが、ロエベを通じて世界に発信されています。
バッグ(W23✕H45✕D6cm)¥111,240(税込)/ロエベ(ロエベジャパン カスタマーサービス TEL:03-6215-6116)
アイ/ロエベ/ネイチャーのグローバルローンチは、1月10日(木)。「カサ ロエベ 表参道」ほか2店舗、及び、オンラインストアの「Loewe.com」にてスタートします。これに先駆け1月9日(水)から、「伊勢丹新宿店メンズ館」、「阪急メンズ大阪」でも期間限定でポップアップショップが開催される予定です。気になる人は、早めにチェックしましょう!