写真:宇田川 淳
Vol.33 穿きたい度120%のワイドパンツがたくさん! 初心者もベテランも、このブランドは要チェック
突然ですが、みなさんはパンツの形をいつも気にしていますか? 着こなし上手な人は、全身のなかでも特にパンツ(そして靴)選びに力を注ぎます。ファッションの印象を決定づけるカギは、実は下半身にあるのです。
女性を例に挙げると、スカートを穿くかパンツを穿くかでイメージがガラッと変わることからもおわかりでしょう。男性のパンツは、形がスリムなら若々しくやや女性的、ワイドなら貫禄があり男性的、と大別ができます。
女性に比べて流行に左右されにくい男性のパンツの形にも時代性はあり、現在、大人に人気なのがワイドパンツです。タック入りでわたり幅(腿幅)が太いパンツは、1920〜1940年代に流行したクラシックでもあります。
ゆとりのある服のトレンドが続くいまの風潮のなかで、太い形に特化したパンツ専業ブランドまで登場しました。今回は、気になるこのブランド、「ニート(NEAT)」から、2018年春夏モデルを6本ご紹介します。
どのモデルにも共通するのは、古い時代のパンツをベースにした形や凝ったディテール使いです。深い股上の腰回りには2本のタック(インタック)があり、タックを内側に倒すことで正面はすっきりと、横からはワイドに見えるよう工夫されています。
わたり幅は、脚の形が西洋人ほどシャープでない日本人でも格好よく見えるよう、かなりゆとりをもたせてあります。生地は主に、モダンな新品とヴィンテージの2種類があり、そのすべてにユニークな個性があります。
冒頭に掲載しているロングとショートのパンツに用いられたのは、薄くハリのあるシャツ生地。本格仕立てのパンツながら、リゾート用のイージーパンツのような軽やかさもあり、夏の愛用に最適でしょう。
これらを穿くだけで装いに高級感が出ますから、合わせる服はTシャツでもOK。淡いトーンなので、ブラックやネイビーなどのダークなものより、イエローやオレンジ、レッドといった暖色系、またはホワイトが相性よしです。