写真:宇田川 淳
Vol.14 デニム素材で旬のスタイルがグッと着やすく! 「ボブソン」の次世代ブランドの洒落心にヤラれます。
身幅がゆったりで、肩が落ちるドロップショルダーのシャツ。頭からすっぽりと被る、パッチワーク飾りつきのプルオーバーシャツ。きれいめな着こなしをサポートする、スラックスタイプのパンツ。どれもが旬のファッション感覚に満ちており、「着たい」と思わせるものばかり。これらはすべて、「ウェア ボブソン(WHEIR Bobson)」の2017年春夏アイテム。ブランド名にある「ボブソン」とは? そう、日本デニムの歴史に名を刻む、あのボブソンです!
時代の荒波に揺れ動いてきたボブソンから派生した、コンテンポラリーなスタイルの新ブランドです。今季でスタートから2シーズンめになります。型数を少数に絞り込み、一点一点に思いを込めた仕上がりになっています。
ここに掲載しているトップスのような流行の服が気になっていても、「着たことがないから」という理由で敬遠している人もいらっしゃるでしょう。でも生地がデニムなら、ワークウェア気分で気軽に着られるはず。薄く柔らかい生地ですから、タンクトップやTシャツの上にさらっと羽織るだけで洒落た着こなしになります。
都会的でありながら和風なムードもあるのは、若手日本人ファッションデザイナーならではのテイストかもしれません(デザイナーやブランドについての詳細は次ページにて)。プルオーバーの胸元のパッチワークはエッジをほつれさせた仕上げで、迷彩柄にも、浮世絵の波模様にも見えるデザイン。派手でなく、地味でもなく、ハードでなく、土臭くもなく。デニムを使った新しいファッションアイテムが繰り広げられています。
ゆったりトップスを、若者ならスキニーパンツに白スニーカーでモードに、大人なら短パンにサンダルでリラックスさせて着こなしてはいかがでしょうか。仕立てが丁寧でディテールに凝った服の割には、リーズナブルといえる価格も特筆すべき点です。日本デニム界の一つの挑戦に、ぜひご注目を!