これまでに数々のキャラクターをTシャツに載せてきたユニクロのUTに、2020年の春、「ポケモン」が登場する。ゲームやアニメを通して、ピカチュウやミュウツーを知ったり、夢中になったりした人も多いだろう。しかし、UTに現れたポケモンはいつもと違った雰囲気を漂わせている。変わらぬ表情とお決まりのポーズだが、身体の一部が欠けた石膏像となっているのだ。

これらを手がけたのは、アーティストのダニエル・アーシャム。ニューヨークを拠点に、自身が掲げるコンセプト「Fictional Archeology（フィクションとしての考古学）」に基づいた作品を発表している。今回のUTは、ポケモンが初めて実施する現代アーティストとのコラボプロジェクト、「Daniel Arsham x Pokémon」の一環として展開される。アーシャムは、「西暦3020年に発掘したポケモンの世界」をテーマに、結晶化したポケモンを石膏像やイラストで表現した。

アーシャムは今回のコラボレーションについて、「ユニクロの一貫する‟アクセシビリティ”のコンセプトにはとても共感している。僕の作品のテーマにアイコニックなものを扱うことが多いのも、誰もが認識できるものを取り上げることで、たくさんの人に僕の作品に興味をもってもらいたいから。子供の頃から身近にあったポケモンというアイコンを通して、より多くの人々に僕の作品を届けられることが嬉しい」と語っている。

メンズで5絵柄、ウィメンズで2絵柄、キッズで3絵柄を発売予定。キャラクターTシャツが苦手な人でも、手に取りやすいモノトーンのデザインだ。誰もが知るキャラクターの、誰も想像しえなかった姿を映したUT。この春夏に着こなしてみてはいかがだろうか。