こちら2018アメトラ&アイビー情報局、注目すべき最新アイテムとトピックをチェック!
アメリカで生まれ、日本人を魅了したトラディショナルなスタイルは、やがて「アメトラ」と呼ばれ、独自の進化を遂げてきました。2018年の“いま”らしいアメトラ&アイビーのライフスタイルを完成させるために、知っておくべき/手に入れたいアイテムやトピックを集めてみました。
60年代に米国が生んだヴィンテージものを、新しい視点でリメイク
「アイビーを手術する」――そんなユニークな視点から生まれた日本のブランドが「オペレーションズ アイビー」。軸となっているのはアメリカの1960年代のカレッジカルチャーです。アイビーを象徴するヴィンテージアイテムを中心に、独自の視点で解体・再構築。既定路線的なアイビースタイルとは異なる新しいアイビーファッションの可能性を提案しています。使用するヴィンテージアイテムは生地や製法といったプロダクト的な面だけでなく、その背景にあるストーリーまで吟味。製作もすべて手作業で行うというこだわりよう。ヴィンテージのリメイクウエアはこれまでもたくさんありましたが、アイビーに特化するという発想がユニーク。新鮮な目線でアイビーを体感できます。
アメトラ的身だしなみのすべては、これらの名著で学べ。
アイビーを知ることは、アメリカントラッドやクラシックのルーツを知ることであり、身だしなみそのものの奥深さを知るきっかけになります。それを教えてくれるのが下の3冊。『アイビーの時代』はウエアを中心にアイビーそのものの基本的な成り立ちを理解することができる本。『アイビーグッズ グラフィティ』はアパレル以外のアイビー的グッズに特化した本で、自転車からナイフ、灰皿まで紹介されていて実に面白い。『THE REGAL BOOK』は身だしなみの基本である靴の選び方を学べる本です。残念ながら、どれも絶版。今後、その価値は高まっていくかもしれないことを考えれば、古書店などで見かけたらぜひ手に入れましょう。
アイビーリーガー御用達、ペニーローファーの原点はコレ!
アイビールックを語る上で欠かせないローファー。その起源はノルウェーやイギリスにあるとされていますが、サドルに切れ込みのある通称“ペニーローファー(コインローファー)”を初めて製作し、アメリカで大流行させたのが「ジーエイチバス」です。同社が生んだ名靴「ウィージャンズ」の名は、もともとローファーがノルウェーの木を伐採する人の靴にヒントを得てつくられたことに由来し、“ノルウェイの”という意味の「ノルウェイジャンズ」からきています。元来は夏の室内靴として親しまれていましたが、1950年代頃から急速に外履き靴として浸透し、アイビーリーガーの定番として定着。上質でいながらコストパフォーマンスが高いというのも、学生に親しまれた理由です。
ルーズベルトの頭文字を冠した、クラシカルなアイウエア
1950年代初頭に創業したタート・オプティカル・エンタープライズ社。その創設者であるジュリアス・タートの意志を継ぐブランドとして、甥のリチャードが立ち上げをバックアップし、誕生したのが「ジュリアス・タート・オプティカル」です。新たに生み出されるフレームの数々は、どれもクラシカルにして新鮮。身に着ける人に特別なインパクトをもたらしてくれます。写真下のモデル「FDR」は、アメリカ合衆国第32代大統領、フランクリン・デラノ・ルーズベルトの頭文字に由来。下のモデル「AR」は、世界的にも知名度が高いウェリントン型のヴィンテージフレーム「アーネル」を再現したもの。