京都に次々とオープンしている新しいホテルは、ラグジュアリー系、ライフスタイル型、洗練デザイン、一棟貸しとスタイルはさまざま。チョイスに迷ったら、どんなホテルライフを送りたいかで選んでみるのも一案だ。景観、温泉、ダイニング、バーといった最新ホテルのイチオシの魅力が、より豊かで濃密な旅時間を叶えてくれるだろう。
【ウェスティン都ホテル京都】 近代建築の傑作をアップデート
2020年に創業130周年を迎えるにあたり、18年より大規模リニューアルを行ってきた「ウェスティン都ホテル京都」。先行オープンしている本館と東館客室に加え、7月に数寄屋風別館「佳水園」が完成した。「佳水園」は、日本モダニズム建築の開拓者のひとり、村野藤吾の設計により1959年に建設された別館。華頂山に続く高低差のある地形を活かした外観やパブリックスペースを継承しながら、客室はこれまでの2室を1室にし、ベッドルームとリビングルームを分けることでさらなるゆとりと心地よさを生み出した。繊細な空間に最新の建築技術や素材を導入した現代数寄のカタチが見どころだ。そしていちばんのニュースは、敷地内にて新たに掘削した天然温泉が12室すべてで楽しめること。自然の岩盤をそのまま活かした庭園や白砂敷きの中庭、「佳水園」専属女将による心のこもったサービスと、まるで旅館に滞在しているような贅沢なひと時を市中で満喫できるとは嬉しいかぎり。
ウェスティン都ホテル京都
京都府京都市東山区粟田口華頂町1(三条けあげ)
TEL:075-771-7111
全266室(うち佳水園12室)
ジュニアスイート¥143,000〜、佳水園¥242,000〜 ※2名1泊1室料金、税込、サービス料別、朝食付き
www.miyakohotels.ne.jp/lp/westinkyoto/kasuien/ja
【パーク ハイアット 京都】極上のゲストハウスで期間限定メニューに舌鼓。
開業1周年を迎えた「パーク ハイアット 京都」では、初めてフェスティブシーズン(年末年始)を祝う限定メニューやギフトを用意し、身近な大切な人と過ごす豊かでラグジュアリーな時間「ファミリー ギャザリング」を提案。12月18日から2021年1月4日まで、ホテル内の3つのレストランで期間限定の特別メニューがスタートする。ぜひ訪れたいのが八坂の塔や街並みを一望しながら革新的な鉄板料理をいただける、シグネチャーレストラン「八坂」。定番のジャガイモのパンケーキにウニとキャビアを添えた一品や、フランス産小鳩のグリルが供される「フェスティブコース」で、この時期ならではの食体験を堪能したい。また同期間は、初めてランチタイムの営業を実施し、キッズメニュー(6歳以上)が登場したり、バー「琥珀」が14時からオープンしたりと嬉しいニュースも。京都の伝統美をいたるところに感じるラグジュアリーな空間で、特別なホリデーシーズンを過ごせそうだ。
パーク ハイアット 京都
京都府京都市東山区高台寺桝屋町360
TEL:075-531-1234
全70室
ツイン¥121,000〜、ガーデンテラスツイン¥128,700〜 ※2名1泊1室料金、税込、サービス料別
www.parkhyattkyoto.jp
八坂
営業時間:ランチ12時〜13時L.O. ディナー(二部制)17時〜18時L.O.、20時〜21時L.O.
【ムニ キョウト】唯一無二の景色に心奪われるステイ
古来、豊かな自然の景観や四季の移り変わりの美しさが人々を魅了してきた京都屈指の名勝地、嵐山。その素晴らしいランドスケープを存分に満喫できるスモールラグジュアリーホテルが「ムニ キョウト」だ。雄大な嵐山の眼前で、桂川に面する絶好のロケーションに、2020年8月オープンした。その見晴らしを最大限に活かすため、客室は、入り口すぐに収納やミニバー、水回りを集約し、奥に広がる大開口の窓の側にソファやベッドを配置。白を基調とし、木製家具で統一した落ち着きのある空間で、ゆったりと過ごせるよう細やかに心が尽くされている。フランス料理界の巨匠、アラン・デュカス率いるデュカス・パリが監修するふたつのレストランもこのホテルの大きなチャーム。朝食、ランチ、ティータイムに利用できるカフェレストラン「ムニ ラ テラス」からの渡月橋や桂川の眺めはここならではのご馳走だ。唯一無二の景色をコンセプトに掲げるだけあって、その景色は心に深く刻まれるはず。
ムニ キョウト
京都府京都市右京区嵯峨天龍寺芒ノ馬場町3
TEL:075-863-1110
全21室
ガーデンテラス デラックスツイン¥72,600〜、リバービュー デラックスツイン¥79,200〜 ※2名1泊1室料金、税・サービス料別
www.muni-kyoto.com
【ザ・ホテル青龍 京都清水】パノラマと名バーテンダーの銘酒に酔いしれる。
歴史的価値のある小学校をコンバージョン。スパニッシュ風の瓦屋根やアーチ状の連窓といった外観、校舎の面影をとどめる廊下や階段など、当時の意匠を継承しながらモダンなホテルに生まれ変わった「ザ・ホテル青龍 京都清水」。建築デザインや館内を彩るアート、デュカス・パリ監修のビストロ「ブノワ 京都」など魅力はさまざまながら、開業当初から話題をさらったのが屋上のバー「K36」だ。ルーフトップバーからは八坂の塔を間近に眺められ、京都の街並みをパノラマで楽しめる。京都で活躍するトップバーテンダーの西田稔もこの景色に惚れ込んで、プロデュースに参画したほどだ。これからの時期はゆったりと設えられたオーセンティックな屋内バーがオススメ。ホットジントニックやホットモヒートといった温かいアルコールドリンクも期間限定で登場する。一流のカクテルテクニックや自慢の銘酒コレクションを、大切な人と、もしくはひとりで静かに堪能してはいかがだろう。
ザ・ホテル青龍 京都清水
京都府京都市東山区清水二丁目204-2
TEL:075-532-1111
全48室
スタンダードキング¥60,248〜、スーペリアキング¥71,248〜 ※2名1泊1室料金、税込、サービス料別、朝食付き
www.seiryukiyomizu.com
K36 ザ・バー&ルーフトップ
TEL:075-541-3636
営業時間:15時〜23時30分L.O.
不定休
https://stillfoods.com/k36
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