クルマのまま入店OK! ショッピングセンターが大胆にもドライブスルーを導入。【コロナと闘う世界の都市から】
日本の本州よりも大きいブラジルのサンパウロ州。人口4463万人を要する同州では、新型コロナウイルスの内陸への感染拡大が進んでおり、いまだ多くの市では店舗内に客を入れないなど商業施設の営業を規制している。
州都サンパウロ市から西北西に約200kmに位置するボトゥカトゥ市では、大胆なコロナ対策をとったショッピングセンターが話題となった。市で初めてのショッピングセンターとして2014年に創業した「ショッピング・ボトゥカトゥ」は、なんと自動車に乗ったままの入店を許可して営業したのだ。
「この困難な時にも、店舗の営業を可能にしながら、お客様に安全にご利用いただくことを考えました」とは、ショッピングセンターのマネジャー、ジョゼ・エンリケ・フェルナンデス・ファラルドさんの談。
事前にインターネットで購入した商品の受け取りにのみ対応したこの試みは7月2日から4日間行われた。店内への車両の進入を同時に30台までと制限して、館内に標識や整備員を配置することで事故ゼロで乗り越え、来場したクルマが420台を数えた日も。さらには客の反応もよかったそうだ。
しかし、その後に市での新型コロナウイルスの感染がさらに拡大したために、この実験的な営業はやむを得ず中断。現在は当時より市での感染状況がやや好転しているので、このドライブスルーを本格的に導入するか検討しているところだという。