『ファインディング・ニモ』や『カーズ』などのCGアニメーション作品で世界的な人気を誇る「ピクサー」。生き生きとした表情のキャラクターによって繰り広げられる世界は、いったいどのようにつくられているのでしょうか?
六本木ヒルズ展望台 東京シティビューで開催中の『PIXARのひみつ展 いのちを生みだすサイエンス』では、アニメーションの制作工程を、実際に体験できるハンズオン展示として紹介しています。キャラクターの形をバーチャル3Dでつくり出す「モデリング」、CGで髪や服の質感を加工し、表現する「サーフェイス」、データを最終的な2Dの映像に変換する「レンダリング」……。特に面白いのは、キャラクターに演技を付ける「ストップモーション アニメーション」の工程です。ピクサーのオープニングムービーに登場するデスクランプの「ルクソーJr.」にポーズを付けて撮影をしながら、コマ撮りの短編アニメーションを誰もが簡単につくることができます。フィギュアを少しずつ動かして撮影を繰り返す作業は、意外と骨が折れるもの。「失敗した」と思ったら、ためらわずクリアボタンを押して何度でもチャレンジしましょう。そこには本展を企画したボストンサイエンスミュージアムの企画展運営マネジャー、ピーター・ガーランドによる、「クリエイティブな制作にはミスを恐れないことが重要だ」というピクサーから受けたメッセージが込められています。数多くの体験型展示を通して、世界中で老若男女に愛されるピクサーのクリエイションの内側を知ることができるのです。
この展覧会は2015年よりアメリカやカナダをはじめ、世界8カ所で150万人以上の入場者を記録した展示のアジア初の巡回展です。7月には『トイ・ストーリー4』の公開も控え、注目度が増すピクサー。そのクリエイションの現場を、東京を一望できる展望台で体験しましょう。
『PIXARのひみつ展 いのちを生みだすサイエンス』
開催期間:2019年4月13日(土)~9月16日(月・祝)
開催場所:六本木ヒルズ展望台東京シティビュー
東京都港区六本木6-10-1
TEL:03-6406-6652
開館時間:10時~22時
※『六本木アートナイト2019』開催に伴い、5月25日(土)は翌6時まで
※入場は閉館の30分前まで
休館日:無休
入場料:一般¥1,800(税込)
https://www.tokyocityview.com/pixar-himitsu-ten