おそろのルックスがまるでトリックアート⁉ な双子姉妹。

  • 撮影:熊谷勇樹
  • 文:佐野慎悟
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おそろのルックスがまるでトリックアート⁉ な双子姉妹。

撮影:熊谷勇樹 文:佐野慎悟

vol.38
鈴木みな・まりあ
タレント・女優

左が姉のみなさん。右が妹のまりあさん。この並びを覚えれば、ふたりを見分ける時に迷わない。洋服はほぼすべてお揃いで買っているそうだ。

俳優の綾野剛が出演するコンタクトレンズのテレビCMで、“生感覚”という意味深なフレーズを呟く双子の少女。その修道女のように清楚な佇まいと、人の心を翻弄するような言動とのギャップに、思わずドキッとさせられた人も多いだろう。2000年生まれの鈴木みなさんとまりあさんは、タレント活動のかたわら、ともに同じ大学へ通う現役大学生。イラン人の父と日本人の母をもち、ペルシャ語と日本語を操るほか、英語やドイツ語なども勉強中のマルチリンガルな姉妹だ。

向かって左に立つことが多いのが、姉のみなさん。右に立つことが多いのが、妹のまりあさん。顔のつくりがほとんど同じだけではなく、普段から髪型や服装もお揃いにしているというから、初見でふたりを見分けるのはほぼ不可能。しかし立ち位置が分かった上で顔を見比べるようにすれば、少しずつそれぞれの個性が見えてくる。そうやって一度コツさえ掴んでしまえば、もう迷うこともなくなるほど、簡単に見分けがつくようになるから不思議だ。

実はこのふたり。生まれた時は姉と妹が逆だったそうだ。せっかく見分けがつくようになったタイミングにまた混乱を招くことになるが、戸籍上は左のみなさんが妹、右のまりあさんが姉ということ。芸能界デビューという第二の人生を始めるにあたり、姉妹の中で役割を交代することにしたそうだ。

「まりあは後先考えずにとりあえず行動しちゃうタイプで、学校とかでも怒られることを気にしないでハッチャける性格なんです」と、もと妹のみなさん。「みなはもっと考えて行動するタイプ。私よりも姉っぽくできるから、代わってもらったんです」と、もと姉のまりあさん。

ふたりのことを知れば知るほど、じわじわと際立ってくるそれぞれの個性。まったく同じように見えて、まったく違うみなさんとまりあさんは、CMやドラマだけでなく、バラエティ番組の体当たりロケなどにもチャレンジしていきたいとのこと。今後それぞれがどんな個性を見せてくれるのか、楽しみな気持ちも2倍だ。


ふたりは同じ大学に通い、みなさんは経営、まりあさんはデザインを学ぶ。高校生の時は理系のクラスがひとつしかなかったため、ふたりで同じクラスで席も隣同士という時期があったそうだ。

旅好きの父親に連れられ、これまでにたくさんの国を訪れた経験をもつ姉妹。なかでも父親の故郷であるイランのテヘランは、第二の故郷といえる。

背中合わせで座ると、まるでそこに鏡があるような即席トリックアートが出来上がる。

左が、みなさん、右がまりあさん。何度も確認しながら見ていると、顔立ちの微妙な違いにだんだんと気づかされる。

ふたりを見分けられるようになったと思い込んでいるタイミングに、立ち位置が変わったりすると、たちまちまた混乱してしまう。立っているのがまりあさん。座っているのが、みなさん。

イランの血を引くからか、繊細な色柄の洋服がとてもよく似合う。父親の実家にいくと、大勢の親戚や知人が家庭料理を持ち寄り、自然の中でピクニックすることが多いそうだ。

「こういう取材の時になにか質問されると、だいたいまずはお姉さんからっていう流れになるので、みなが姉として先に答えてくれると助かるんです」とまりあさん。自由奔放に思ったことを口走りがちなまりあさんは、みなさんが答えている間にゆっくりと自分の答えを考えているそうだ。

「双子だと似ている部分に注目されがちですが、逆に違う部分にももっと注目してもらいたいです」とみなさん。18歳の時に舞台で主演を務めた経験をもつみなさんとまりあさん。同じ役を交互に演じるW主演の舞台があれば、個性の違いを見比べながら楽しめそうだ。

「服装や発言を揃えようと思うと揃わなかったり、なにも考えていないとぴったり揃ったり。これって双子あるあるだと思います」と、まりあさん。

「体当たり系のバラエティ番組で、自分の素を思いっきり出してみたいです」と、みなさん。大きなリアクションを取るタイプには見えないが、だからこそ、素が出た時の反応が楽しみになる。

どの写真でもシリアスな表情が続いたが、実は舞台裏では常に大笑いしていたみなさんとまりあさん。初対面のスタッフが揃う撮影の現場で、自然と顔いっぱいの笑顔になれるふたりは、キラキラと輝いて見えた。

Q1
普段どのようにSNSを活用していますか?
A
みな(以下み):調べたり、見たり。 まりあ(以下ま):ツイッターは情報告知が多め。インスタはふたりの素が分かる投稿をストーリーに載せたりもしてます。
Q2
好きな食べ物は?
A
み:焼き鳥 ま:焼き鳥
Q3
よく行くお店は?
A
み:駅の近くに小さな焼き芋屋さんがあって、気づいたら入ってお芋を食べてます。 ま:小さい時から行ってたラーメン屋さん!
Q4
趣味は?
A
み:映画&ドラマ鑑賞 ま:映画を観る。最近は映像編集も好きです!
Q5
好きな音楽は?
A
み:ヨルシカさん、家入レオさん、マルーン5さん。 ま:陰と陽があるような曲! 洋楽もよく聴きます。
Q6
理想的な休日の過ごし方は?
A
み:理想は外に出たいけど、現実ではずっと家にいます。 ま:少し朝早く起きてご飯食べて、のんびり過ごす。
Q7
好きな男性、もしくは女性のタイプは?
A
み:よく笑う人。 ま:男女ともに優しくてよく笑う人が好きです!
Q8
愛用しているカメラの機種は?
A
み:iPhone ま:写真は携帯で撮ってます(笑)。
Q9
最も尊敬する人は?
A
み:父は本当に尊敬するところばっかりです。 ま:父です! 父の言葉はその時わからなくても、あとあと、すごくためになったりすることが多いからです。
Q10
自分らしくいるための、あなたのモットーは?
A
み:ポジティブでいること。 ま:比べないこと。
Q11
逆境に陥った時にはどうやって立ち直る?
A
み:悪いことがあったら次はその分のいいことがあるって信じてるのでそれを励みにがんばる。 ま:嫌なことの後にはいいことが待ってるから、嫌なことが大きかった分、いいことが待ってる! と思ってとりあえず行動する!
Q12
仕事で得た最大の教訓は?
A
み:自分の行動に責任をもって気をつけるようになりました。 ま:感性を大事にするということ。どう思ったのかとか自分の感情を流さないことです。
Q13
世の中にもっと増えたらいいのにと思うものは?
A
み:公園と遊具。 ま:頑張ってる人を応援する企画、番組。
Q14
いままでSNSで反響が大きかった投稿は?
A
み:池田エライザさんが投稿を引用してコメントを書いてくださった時です。すごくうれしかったです! ま:なんとなく撮った動画です! 池田エライザさんが「いいね」してくださって、沢山の反響がありました!
Q15
SNSでなにか失敗をしたことは? そこから得た教訓は?
A
み:投稿する前に、載せる写真に人や商品が写ってないか確認して載せてます。 ま:誤字です。誤解を与えかねないので、何度も確認してから載せるようにしました。