発電所の屋上に、人工のスキー場が誕生。
COPENHAGEN コペンハーゲン

発電所の屋上に、人工のスキー場が誕生。

文:冨田千恵子

プロ・スキーヤーと開発したスロープは、長さ400mで傾斜角は12~45度。初心者から上級者まで対応し、本物の雪とも相性がよい。 photo: Rasmus Hjortshoj

高さ80mの頂上から、スウェーデン南部につながるオースレン橋が一望できる。 photo: Dragoer Luftfoto

2025年までにCO2排出量ゼロを掲げるコペンハーゲン。化石燃料からの脱却を目指し、廃棄物などのバイオマス資源を利用した発電所を2017年より稼働させている。その屋上を人工スキー場やハイキングなどのレクリエーション施設に活用した「コペンヒル」が19年10月にオープン。設計は、デンマークを代表する建築家ビャルケ・インゲルス率いるBIGが担当。「この街には山がないから、発電所を山に見立て、人々の憩いの場をつくりたかった」と語るインゲルス。また、コペンハーゲン市長も「サステイナブルと、革新的な建築、レジャー施設の組み合わせが、都市の発展に貢献するはず」と自信をみせる。人魚像とともに、街のランドマークになるだろう。


Copenhill

Vindmøllevej 6, 2300 København S 
最寄り駅:CHRISTIANSHAVN
営業時間:12時~20時(月、火、木、金) 12時~22時(水) 
10時~20時(土、祝) 10時~18時(日) 
無休 
料金:ビジター1時間150DKK~
www.copenhill.dk

発電所の屋上に、人工のスキー場が誕生。