【Penが選んだ、今月の読むべき1冊】
弦楽器ブズーキの伴奏で歌うレベティコは、1920年代にトルコから強制送還されたギリシャ人が始めた音楽。本書はフランス人の著者が、レベティコを愛好する人々の姿を描いたオールカラーのマンガ作品だ。第2次世界大戦前の1936年、ギリシャのアテネを舞台にしている。貧困にあえぎ、流血騒ぎが頻繁に起こる当時の日常に、レベティコはすっかり溶け込んでいた。街角やナイトクラブで、演者と聴く人が等しく演奏を楽しんでいる描写からは、物悲しい旋律が聴こえてきそうだ。
【Penが選んだ、今月の読むべき1冊】
弦楽器ブズーキの伴奏で歌うレベティコは、1920年代にトルコから強制送還されたギリシャ人が始めた音楽。本書はフランス人の著者が、レベティコを愛好する人々の姿を描いたオールカラーのマンガ作品だ。第2次世界大戦前の1936年、ギリシャのアテネを舞台にしている。貧困にあえぎ、流血騒ぎが頻繁に起こる当時の日常に、レベティコはすっかり溶け込んでいた。街角やナイトクラブで、演者と聴く人が等しく演奏を楽しんでいる描写からは、物悲しい旋律が聴こえてきそうだ。