クラッシュ40周年展で、反体制の志が甦る。
LONDON ロンドン

クラッシュ40周年展で、反体制の志が甦る。

文:宮田華子

1979年のニューヨーク公演中にステージに叩きつけられた、ポール・シムノンのフェンダーのベース。ファンにはたまらないお宝を多数展示。 photo: The Clash archive

多くのミュージシャンが音楽を通して政治的メッセージを発信してきたイギリス。その旗手として知られるのがパンクバンド「ザ・クラッシュ」だ。今年、3枚目のアルバム『ロンドン・コーリング』の発売40周年に当たることを記念し、ロンドン博物館でこのアルバムとザ・クラッシュの活動を回顧する展覧会が開催中だ。
メンバーのメモやギターなど、初公開される私物(100点以上!)が多く、彼らの活動の様子がよくわかる構成。「ロンドン・コーリング(こちらロンドン)」とは、戦時中にBBCが占領地向け放送で使った呼びかけの言葉。当時の社会を「戦時下」に例え、音楽に政治色を強く導入した作品として、いまなお語り継がれる名盤だ。

Museum of London

150 London Wall, London EC2Y 5HN 
最寄り駅:BARBICAN
TEL:020-7001-9844 
開催期間:開催中~2020年4/19
開館時間:10時~18時 無料 ※入場は閉館20分前まで 
定休日:12/24~26 
https://www.museumoflondon.org.uk/museum-london

クラッシュ40周年展で、反体制の志が甦る。