夢に見た、1部リーグでのベルリンダービー
BERLIN ベルリン

夢に見た、1部リーグでのベルリンダービー

文:河内秀子

ウニオンのホームスタジアム「アルテ・フェルステライ」。2008年からの拡張工事で資金難に陥った際、サポーターが2000人以上ボランティアを志願した。photo: 1.FC Union Berlin

多くのサポーターが見守る中、1部リーグ初昇格を祝う船上パレードが5月に行われた。photograph by Gianni Plescia

8月16日から新シーズンが開幕するサッカー・ブンデスリーガ。なかでもひと際盛り上がりを見せるのが、ここベルリンだ。というのも、かつて日本の内田篤人選手も在籍した「1.FCウニオン・ベルリン」が、史上初の1部リーグ昇格を果たしているからだ。
ウニオンは1966年、当時の東ベルリンで創立。街には19世紀から続く強豪ヘルタ・ベルリンが存在したが、東西分断で西側に位置したため、東側に新設されたのがウニオンだった。財政難から4部リーグに降格するなど、激動の歴史と苦難を乗り越え、ついに西側と同じ土俵に立つ日が到来。東西ベルリンダービーは、壁崩壊30周年を祝う11月の記念ウィークに決定。因縁の対決に注目が集まる。

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