日本には、古くから愛されてきた味噌や醤油、漬物などの発酵食品がある。元アート・ディレクターで、現在は発酵や微生物をテーマにしたプロジェクトを各地で展開する発酵デザイナーの著者は、47都道府県を訪れ、その土地の“発酵事情”をリポート。鳥取県智頭(ちづ)の握りスタイルの柿の葉寿司、新潟県妙高で唐辛子を雪にさらしてつくるかんずりなどの発酵食品は、どれも土地にしっかりと根付いたものばかり。つくる人と食べる人との距離の近さが、長く続いてきた秘訣なのだ。
Vol.46 コレクターの熱意が結集した、ブリンキー・パレルモの「史書」。