アフリカ・コンゴ盆地の狩猟採集民と農耕民、“本当の豊かさ”を手にしたのはどちらの女性たちなのか?

  • 文:今泉愛子
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『アフリカの森の女たち 文化・進化・発達の人類学』 ボニー・ヒューレット 著 服部志帆╱大石高典╱戸田美佳子 訳 春風社 ¥3,410(税込)

【Penが選んだ、今月の読むべき1冊】

アメリカで文化人類学を研究する著者は、中央アフリカ共和国のコンゴ盆地にある村で暮らす、狩猟採集民のアカと農耕民のンガンドゥの高齢女性たちに聞き取り調査を実施。幼少期から現在までを証言してもらい、彼女たちのライフヒストリーを女性の視点からひも解いていく。近年、コーヒー栽培で豊かになったンガンドゥと、そのための労働を担うアカ。経済的に豊かでないアカのほうが、性別や年齢での差別が少ない点が興味深い。



学園で起こる数々の事件に、スーパー養護教諭が立ち向かう。

異性装者のアーティストが説く、男がよりラクに生きる方法。

生い立ちから作品論まで、安藤忠雄の全体像に迫る。