独自路線で地域に根付く、独立系書店が増加の兆し。
日本同様、イギリスでも独立系書店が直面している状況は厳しい。1995年の全盛期には全英で1894店あったが、大型書店やオンライン書店に押され、20年以上にわたりその数は減少していた。しかしここ数年、わずかではあるが店舗数が上昇。本好きを喜ばせている。
書店の約95%が加入している「書籍販売店協会(Booksellers Association)」によると、2016年には同協会加盟の独立系書店数は867店まで落ち込んだ。しかし翌17年から上昇に転換し、19年には890店に。これは各書店が近隣地域で好まれる本の傾向を把握し、独自の特色を打ち出しているからだ。気軽に立ち寄れる憩いの場として、地域に根付く独立系書店に今後も期待したい。