繁華街でも自然を感じる、台北の遊歩道が完成。
TAIPEI 台北

繁華街でも自然を感じる、台北の遊歩道が完成。

文: 近藤弥生子

高低差があり、ニューヨークのハイラインを想起させる線形公園。写真は中山駅の地上付近。夜は幻想的にライトアップされる。 photo: 一口規劃設計顧問有限公司 Ecosocpe, ©YHLAA

雨の日も地下鉄の出入り口が混雑しないよう、テラスにもなる屋根を設置。 photo: 一口規劃設計顧問有限公司 Ecosocpe, ©YHLAA

1日平均8万人以上、台北で五本の指に入る乗降客数を誇る地下鉄の中山(ジョンシャン)駅と、隣の雙連(シュアンリェン)駅。その地上に、両駅をつなぐ全長500mの遊歩道「心中山線形公園(シンジョンシャン シェンシンゴンユェン)」が完成した。「都市の中で自然に滞在する」というコンセプトと、「公共施設は壊してつくり変えるのではなくアップデートされるべき」という考えのもと、もともとあった樹木をそのまま残す試みが取られた。また、洪水対策として駅への出入り口は一定の高さを保持するべく、コンクリート造で高架化。その高低差を利用してベンチにも舞台にも使えるスペースを生み出すなど、ユニークな形状が話題を呼んでいる。

繁華街でも自然を感じる、台北の遊歩道が完成。