ガイドツアーで知る、ホームレスの暮らしとは?
河内秀子 ライター

ガイドツアーで知る、ホームレスの暮らしとは?

ツアー参加者は若者が大半で保護施設で働く人も。

現在、6000人以上のホームレスが存在すると言われるベルリン。さまざまな理由で家を失った彼らの生の声を聞いてほしいと、元ホームレスによるガイドツアーがスタート。話題を呼んでいる。 

参加費13ユーロのツアーで巡るのは、ねぐらにしていた公園や、デポジット付きの瓶を集めて換金するためのゴミ箱、情報交換する広場、吸い殻集めに最適な学校前……。ガイドが語るホームレス時代の暮らしぶりを聞くと、街のまったく別の顔が見えてくる。彼らと直接話す機会はなかなかないため、参加者からは次々と質問が飛ぶそうだ。このツアーの参加者の多くは若者。広がり続ける貧富の差に若者が目を向けていることにも注目したい。


申し込みは公式サイトから http://querstadtein.org


ガイドを務めるクラウスさん。旧東独 出身で、再統一時に職と家を失った。

ガイドが寝床にしていたという、公園の遊具。こうして実体験も教えてくれる。

ガイドツアーで知る、ホームレスの暮らしとは?