グラフィックノベルで初、ブッカー賞候補作の衝撃とは?

  • 文:今泉愛子
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『サブリナ』ニック・ドルナソ 著 藤井 光 訳 早川書房 ¥3,960(税込)

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グラフィックノベルとして初めてブッカー賞にノミネートされた話題作。妹と旅の約束をしたばかりのサブリナが、翌日、行方不明になる。傷心の恋人は幼なじみの家に身を寄せる。その後、サブリナに関する衝撃映像がメディア各社に届く。マスコミの取材、陰謀論を説く人、終末論を唱えるラジオDJ……。噂や憶測によって、サブリナの周囲の人が日常を脅かされていく様子を描く。日本のマンガと異なり、コマ割りが均等で物語の山場を強調しないため、事実の積み重ねが心に迫る。




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