ベルリンを拠点とするアーティスト・ユニット「SHIMURAbros」(シムラブロス)の個展が、銀座のポーラ ミュージアム アネックスで開催中です。SHIMURAbrosは姉のシムラユカと弟のケンタロウのふたりから成るユニットで、2014年からオラファー・エリアソンのスタジオで研究員を務めています。
会場に足を踏み入れると水の音が……。新作のインスタレーション、『Seeing is Believing』(シーイング・イズ・ビリーヴィング)は水と映像で構成。鏡の前の白いステージに細い滝のように水が流れ落ちています。カーテンを抜けた先の映像では、女性がらせんを描いて落ちる水の周りでダンスをしていました。もう一方の壁にはかわいい動物が映し出されていますが、場面は急に変化し、切迫感のある展開へ。強い視線を浴びせられ、「見ているはずが、見られていたのかも?」と不思議な気持ちになります。
SHIMURAbrosは、映画をベースとして制作を行い、映像や彫刻、インスタレーションなどで、「見る」行為の本質を問いかけてきました。「あなたが見ているのは本当の世界の姿なのだろうか。」がひとつのテーマ。水が、鏡の向こうへ落ちているように見えたり、逆に存在しないように映ったりと、視覚を揺さぶられます。
なお、SHIMURAbrosは、箱根町のポーラ美術館でも、2018年12月8日(土)より2019年3月17日(日)まで『Film Without Film 映画なしの映画』展を開催します。3Dプリンターによる彫刻と、鏡やプロジェクターを使った映像を公開。銀座の展示を見ると、こちらも併せて見たくなります。
『SHIMURAbros 「Seeing Is Believing 見ることは信じること」』
開催期間:2018年10月5日(金)〜2018年11月4日(日)
開催場所:POLA MUSEUM ANNEX
東京都中央区銀座1-7-7 ポーラ銀座ビル3階
TEL:03-5777-8600(ハローダイヤル)
開館時間:11時~20時 ※入館は閉館30分前まで
会期中無休
入場無料
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