時を超え、文化を超えて愛される芸術家の作品には、力強い普遍性がある。
モーツァルト然り、シェークスピア然り。彼らは常に、現代を生きる我々の
「同世代人」だ。フィンセント・ファン・ゴッホもまたそのひとり。
相次ぐ挫折。父との衝突。友との決別。家庭も持てず、未来も見えず、
落ち込んだりアガったり。それでも毎日、筆を握って描く……。
遺された膨大な書簡や作品から見えてくるものは、彼の魂の叫びだ。
「自分は何者なのか?」「何をなすべく生かされているのか?」
それは、いつの時代も若者誰しもが抱く懊悩ではないか。
37年の生涯を駆け抜けた君は、ねえ、いったい誰なんだ?
すべてのPen世代に贈る、渾身のファン・ゴッホ特集です。
目次
ゴッホ、君は誰?
ファン・ゴッホの言葉と、彼が見た風景。
37歳の君が、追い求め続けた「人生のリアル」
生誕から現代まで、画家と作品が歩んだ道。
キーワード別に、作品の背景を徹底解説。
*自画像 │作家の視点①森村泰昌 *初期作品 *女たち *父と宗教
*じゃがいも *風景│作家の視点②安野光雅 *人物のポーズ *色彩
*ゴッホとゴーギャン *オリーブ&糸杉 *オーヴェール=シュル=オワーズ
いまなお議論を呼ぶ、4つの謎を推理する。
特異な人生を彩った、キーパーソンたち。
かくして、ファン・ゴッホは「巨匠」となった。
弟なくして、フィンセントは存在しなかった。
テオのひ孫ウィレムが語る、一族の思い出。
作品と向き合うなら、ファン・ゴッホ美術館へ。
視点はそれぞれ、「私の愛しきフィンセント」論。
そのタッチは、いまもクリエイターを触発する。
ふたりの「G」に光を当てる展覧会、開催中。
ユーレイルパスで、ゴッホの足跡をたどる旅へ。
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