日本らしさとはなんでしょうか? 小山薫堂さんは答えのひとつを「和えること」だと言います。いま使っている言葉や食べもの、毎日の洋服…… ほとんどは外国が由来で、それを自分好みに和えることで自分のものにしてきました。歴史を振り返ってもわかるように、我々は和える(アレンジ)ことが得意なのです。小山薫堂さんの仕事も「和えること」が基本です。みんなが忘れそうになっていた老舗料亭に新しさを和えることによって魅力的な場所に変えたり、地方の価値観と都会の価値観を和えることで、埋もれていた魅力を発掘したり。本来は結びつかない意外な組み合わせて化学反応が起こることを楽しんでいます。「和える」と「和み」は同じ字。ひとを和ませることが得意な薫堂さんは「くまモン」というキャラクターで日本中を和ませます。今特集は「和の鉄人」こと小山薫堂さんと、日本らしさについて考えてみました。
目次
最も影響を受けた、2人の文学作品を読む。
はじまりは、“くまもとサプライズ”だった。
熊本が生んだ人気者、「くまモン」の舞台裏。
そして「くまモン」は、欧州遠征を果たした。
7人のクリエイターが、「くまモン」を描いた。 【特別付録】くまモンシール
老舗料亭・下鴨茶寮から“和”な魅力を発信していく。
老舗ホテルを変えた、数々の名企画とは?
食べ歩いて出合った、誇るべき“食”の数々。
世界に紹介したい、温もりあふれる日本の「手仕事」。
嵐がもつ“伝える力”に託した、大切なこと。
若い世代にこそ伝えたい、小山流の企画術。
日本全国に広がった「思いやり」と「譲り合い」。
世の中を賑わし続けた、 30年を振り返る。
卒業制作に表れた、放送作家としての才能。
脚本家魂を強く揺さぶった、2本の伊丹映画。
一問一答で読み解く、素顔・生活・考え方。
偶然の出会いから、すべては生まれた!
誕生日に届いた、大切な人からの手紙。
バースデーを「サプライズ」で祝う理由。
【とじ込み付録 】
Alex Mouton Photography
Japan Surprise
Loose Elegance PRADA
無造作を遊ぶ、プラダの美意識。
Glamourous Silhouette GUCCI
都市を駆け抜ける、グッチのシルエット
PenNews
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腕時計のポートレイト ─並木浩一
「黒モノ」家電コンシェルジュ ─麻倉怜士
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