冷たくなりはじめた空気に秋の訪れを感じるこの時期は、秋冬の装いに思いを巡らせるのに、ちょうどいい頃合いだ。
さまざまな情報とあらゆる選択肢に囲まれる時代だからこそ、服選びにおいては、“いいもの”にこだわりたい。
たとえば確かなつくりにブランドの歴史や伝統を感じるもの。デザインにつくり手の “仕掛け”や アイデアを取り入れたもの。
そして、いまだけではない普遍性と新しさを併せもち、「いつまでも着続けたい」と思わせるような、時が経っても色褪せない魅力を備えたものに心惹かれる。
今回の特集では、人気ブランドによる秋冬の新作から、国内外のデザイナーが提案するアイテムまで広範にリサーチし、
“名品”と呼ぶにふさわしい服・小物を探し出して紹介する。
さらに、上質な素材を世界に供する国内メーカーを訪ね、あらゆる名品を知る目利きたちにも話を聞いて紹介する。
心を動かされる服や小物が、この中からきっと見つかるはずだ。
目次
秋冬ファッション特集
2024年の名品を探せ!
- ハイブランドが磨き上げる、格別な価値ある逸品
- 2024年流、名品の着こなし方
- はじめまして、新時代のイットバッグ
- 新ディレクターが世に送り出す、新たなアイコン
- 誰もが愛し、愛されたドリス・ヴァン・ノッテン
ザ・ロウのものづくりを読み解く
継続するには理由がある、隠れた傑作ワードローブ
旬の気分を取り入れた、珠玉のキーアイテム
ジャケットに映える、美しきビジネスバッグ - 世界を夢中にさせる、日本人デザイナーの服
ヨーロピアン・ヴィンテージの傑作案内
民藝を感じる、ジャパンブランドの名品
日常で纏う、民藝的ワードローブ - [Column] 時代を超えて愛される、“名品”はいかに生まれるのか?
北原 徹(マガジニスト、『PLEASE』『This』編集長) - 世界へ独自素材を供する、名品づくりの立役者
佐藤繊維(山形県寒河江市)/小松マテーレ(石川県能美市) - 進化を遂げた、人気ブランドのニュースな名品
- 目利きがたどり着いた、2024年のマスターピース
小暮昌弘(フリー編集者)/井藤成一(スタイリスト)