どんなものに心を奪われ、なにをかっこいいと思うかは人それぞれだ。
と同時にそれは、時代の空気感や価値観を反映し移り変わるものでもある。
ここ数年、あらゆるジャンルで多様化が進み、社会的・文化的にジェンダーフリーの概念
も定着してきた。こんな時代にふさわしい男性像とは、どんなものだろうか。
まず言えるのは、当然ながら容姿の良し悪しだけではないということだ。
「知性のある人がかっこいい」と話してくれたのは、いま目が離せない俳優、板垣李光人。
さらに、自分のためだけでなく他人のために動ける行動力と優しさも必須だろう。
人気インフルエンサーのkemioは「人のふるまいにかっこよさを感じる。コミュニティや
下の世代のためになにかできるような、志高い人に惹かれる」と語った。
そして私たちは、小説家の平野啓一郎が指摘するように、「新しい価値観を提示する人」
「限界を超えていく人」に共感し熱狂するのかもしれない。
キーワードは、知性、柔軟性、挑戦心、軽やかさ、そして他者への優しさと行動力─。
こんな時代だからこそ改めて考えてみたい、新時代の「かっこよさ」について。
目次
新時代の男たち
- 新時代の男たち
- しなやかな表情を裏切る、飽くなき向上心
板垣李光人 - Column1:「カッコよさ」とは価値を創造し、社会を更新する力
平野啓一郎 - SNSからブレイク、ありのままの自分で柔軟に挑み続ける
imase - Column2:かっこいいの対象は、自分から遠いところに
談・藤原ヒロシ - “俳優”の領域を超え、閉塞感を打ち破る表現者の挑戦
賀来賢人 - “いま”という時代に輝きを放つ男たち
時代を彩る男たちの変遷
人気洋画の登場人物に学ぶ、いい男の条件 - kemioがいま考える、「かっこいい」の最新形
- 韓国エンタメ界で愛される男たち、その人気の理由
ヒット作品から見る、いま旬の韓国俳優 - Column3:本当の利他は、美しさすら宿す
文・若松英輔 - Column4:主役は遅れてやってくる
文・玉置周啓 - 私がシビれた、この男たちの生きざま
斎藤 工/岩井俊二/ハービー・山口 - 永遠に輝くクリエイターたち
- 第2特集
ポール・マッカートニーが撮った、 絶頂のザ・ビートルズ