コロナ禍のポジティブな側面は、我々に深く考えるきっかけを与えてくれた点だ。この特集でも取り上げている話題の一冊『コロナ後の世界』では、ポール・クルーグマンら世界の名だたる知性が、口を揃えてこう発言している。今回は、いまを見つめ直すその一助となる本について、じっくりと掘り下げた。読書の意義について改めて考察した作家・朝井リョウによる書き下ろしエッセイやYouTubeでさまざまな本を紹介し人気を博す中田敦彦のインタビューをはじめ、田原総一朗や橘ケンチら各界の読書家には、一生の愛読書について語ってもらった。また、「アイヌ」「哲学」「旅」など最近気になるトピックの必読書も、その道のプロが選書。いまこそ本と向き合い、これからの世界や生き方について考えよう。
目次
人生に必要なのは、
心に響く本。
【特別寄稿】 朝井リョウ
時間をかけてでも本を読む意義とは、
なんだろうか?
加瀬亮が見つめた、
“翻訳者”の孤独な闘い。
中田敦彦は、
なぜいま動画で本を語るのか。
生涯をともにしてきた、
“捨てられない”愛読書。
田原総一朗/幅 允孝/島地勝彦/柳亭小痴楽/村上 要
真藤順丈/小野瀬雅生/橘 ケンチ/登坂淳一 ほか
歴史を変えた男たちは、
なにを読んだか。
名著から学ぶ、
パンデミック時代の生きる術。
コロナ禍の全人類が読むべき、
歴史学者の提言。
吉田鋼太郎が考える、
シェイクスピアの魅力。
古典文学の海に飛び込み、
昔日の精神に触れる。
文学界を賑わせる、
最新トピック集めました。
世界の真理を描く、
話題のノンフィクション
謎に包まれた作家、
ピンチョンの世界。
気鋭の映画監督を驚愕させた、
『三体』の衝撃。
読書に没頭するなら、
話題のブックカフェへ。
その道のプロが選んだ、
いま読むべき3冊。
美術|木村宗慎 茶人
アイヌ|中川 裕 千葉大学文学部教授
食と酒|森 一起 文筆家
哲学|大澤真幸 社会学者
アメリカ|町山智浩 映画評論家
テクノロジー|林 信行 ジャーナリスト
旅|寺田直子 トラベルジャーナリスト
ジェンダー|清田隆之 文筆家
宇宙開発|野田篤司 宇宙機エンジニア