ジャン=ミシェル・バスキアについては、インパクトのある頭部や王冠の絵、あるいはドキュメンタリーや映画を通して知っているという人も多いだろう。だが作品をじっくり見たことはあるだろうか? 過去、日本での展覧会は数回きりだ。ここ数年、欧米では画期的な回顧展が開かれバスキア再発見の機運が高まっている。なぜならシンプルで直接的に見える作品の背後にはさまざまな意味があり、黒人のアイデンティティをモチーフとした重要な作品であることが示されたからだ。今年、待望の大規模展が日本で開かれる。バスキアを見る――いまこそ、その時だ。
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目次
ニューヨークを揺さぶった天才画家
バスキアを見たか。
27歳で世を去った、
彗星のごとき天才の生涯。
出発点は、
ストリートに描いたグラフィティ
クラブからアートシーンまで、
幅広い交友関係。
初期に才能を認めていた、
ギャラリストの証言。
ジャズにインスパイアされて、
傑作が生まれた。
差別への怒りが、
黒人アスリートを描く原動力。
力強い「肖像」に込められた、
意味をひも解く。
人体への関心は、
幼少期に見た解剖学書から。
レオナルド・ダ・ヴィンチの手稿が、
心を捉えた。
観る者を圧倒する、
絵画に描かれた言葉の意味。
憧れであり友であった、
ウォーホルという存在。
日本との意外な関係を知る、
大展覧会が開催。
第2特集
創立80年を迎えたジャズ・レーベル
ブルーノート伝説、再び。
HERMÈS
On the Journey
名作チェアと、育ちのいい服と。
DIOR
UPDATE the TAILORING
伝統をアップデートする、
ディオールのテーラリング
BERLUTI
Free Feeling
自由な感覚で生まれる、
ベルルッティの視点。
EDITOR’S VIEW/CATCH the TREND/
WORLD UPDATE
両天秤の腕時計 Vol.22 ─── 並木浩一
「白モノ」家電コンシェルジュ ─ 神原サリー
WHO’S WHO 超・仕事人
小山薫堂の湯道百選 第二一回
ART BOOK CINEMA MUSIC
創造の挑戦者たち。18
東京車日記 vol.21 ─ 青木雄介
Brand New Board
次号予告
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