新型コロナウイルスの影響で、自宅で料理する機会が増えた。いまパリジャンの間ではこれまで以上に食材への関心が高まっている。18区に住むヴァンサン・ロサンも、日頃から正しい食材選びを心がけているひとり。今日は、ルノー キャプチャーのハンドルを握って、こだわり食材の買い出しに出発。
テレワークや外出制限でぐっと増えたお家時間は、多くの人にとって日々の暮らしについて改めて考えるきっかけになった。パリでも、家族とともに3度の食事を家で作ることが多くなった昨春のロックダウン以来、食材と料理への関心は高まる一方だ。なかでも、卸市場を通さずに生産者から直接店に届くショート・フード・サプライチェーンを標榜する小売店や、パリ市内の工房で作られるハムやチーズなど、つくり手の顔が見える店の人気が上昇している。
日頃から料理の腕をふるうことも多いヴァンサン・ロサンは、老舗デザイン学校で教えている18区在住のパリジャン。デザインにも食にも自分らしいこだわりとスタイルをもつ彼は、今夜、家族とちょっと特別なディナーを計画中。生産者の気持ちの込もった物語のある食材を求めて、パリの3つのアドレスへ買い出しに向かう。買い物のお供は、白と黒の2トーンがスタイリッシュな、SUV、ルノー キャプチャーだ。
ニル通りのこだわり商店街で、 基本の食材をゲット。|テロワール・ダヴニール
ヴァンサンが最初に向かうのは、パリ2区のニル通り。全長70メートルほどの石畳の小道に、「テロワール・ダヴニール(未来の土地)」という看板のもと、ベーカリーから精肉店までの食材店が肩を並べる、知る人ぞ知る商店街だ。
テロワール・ダヴニールの起源は、2008年に誕生した新しいスタイルの食材卸会社。ふたりの若き起業家が、エコシステムとビオダイバーシティを念頭に、環境を考えて働く小規模農家の作物をパリのシェフたちに届け始めた。ニル通りに一般客向けの青果店を開業したのはその4年後。その後、鮮魚店と精肉店、ベーカリー、乳製品店も開店し、確かな食材を求めるパリジャンが集まる場所になった。
精肉店は、ハム、ソーセージ類も豊富。アラン・デュカスやヤニック・アレノも御用達というメイド・イン・パリのハム「ジャンボン・プランス・ドゥ・パリ」もこの店で手に入る。
青果店では普通の店ではなかなか目にすることのない野菜を取り揃える。黄色や紫色のニンジン、さまざまなカブ、ウリ類がずらりと並ぶ。それぞれの野菜の特徴や調理法をスタッフがていねいにアドバイスしてくれるのは、つくり手と直接つながっているからこそ。野菜だけでなく、精肉や魚も同様で「漁師の話までしてくれる」とヴァンサン。ていねいに育てられた野菜や家畜を、生産者にも消費者にも適正な価格で流通させること。ショート・フード・サプライチェーンのパイオニアとして知られるこの通りには、近所のオフィスで働く人の他、遠くからも食にこだわる人たちが買い物に訪れるのだ。
メイド・イン・パリのチーズはオリジナルアレンジも自慢。|ラ・レトリ・ドゥ・パリ
「258種ものチーズがある国をどうやって治めたらいい?」とはド・ゴール大統領の言葉だが、フランス人のディナーに欠かせないのはチーズ。AOC(原産地呼称統制)のあるカマンベールやマンステール、ロックフォールなど地方ごとに、その土地の草を食み、絞った乳から生まれる独特のチーズがあることはよく知られている。
ここ、「ラ・レトリ・ドゥ・パリ」は、パリ産チーズを提案する店。創業者のピエール・クーロンは、もともとナントでヤギを育てていたが、都会の暮らしとチーズづくりを両立させようと、3年前にパリで初めてのチーズ工房&ショップをオープンした。ノルマンディーやブルターニュなどから仕入れるオーガニックの牛、ヒツジ、ヤギの乳を原料に、店の奥の小さな工房で作るチーズやヨーグルトは20種ほど。店内には、自家製チーズの他、品質とアニマルウェルフェア(動物福祉)の観点を重視して各地からセレクトしたチーズも並ぶ。自家製のゴートチーズ「ル・ラバ」や、「本日のフレッシュ・ゴートチーズ」が人気な他、仕入れたチーズにスパイスやナッツを加えたオリジナルアレンジも評判。店のあるカルチャーミックスなエリアのインスピレーションから生まれた、中東のスパイス「ザアタル」を使ったアレンジは、この店のシグネチャーだ。
パリで唯一の蒸留所は、実験的なクリエイションが持ち味。|ディスティユリ・ドゥ・パリ
フォーブール・サンドニ通りのガストロノミックな食材店、メゾン・ジュレスを経営するニコラとセバスチャンの兄弟が、パリ唯一の蒸溜所を設立したのは5年ほど前のこと。クラウドファウンディングで500人以上の出資者、目標額の4倍の資金を集めて1台の蒸留器を購入し、メイド・イン・パリの蒸留所として話題を呼んだ。以来、そのエクスペリメンタルでエッジイなクリエイションは通の間で評価を高め、海外でも取り扱われる成長ぶりを見せている。ウオツカやジン、ラムに始まって、いまではウイスキー、さらには酒の醸造も開始し、焼酎生産にも意欲を燃やす。2019年末には食材店の並びに堂々ショップをオープンした。
ロンドンドライ風の「バッチ#1」、ベストセラーの「トニック」、ベティバーの香り高い「ベレール」、フランボーワーズの葉が香る「サンク」、店のアドレスにちなんだ「フォーブール」――「クリエイションこそがパリらしさ」と言い、ジンだけでも実にさまざまなバリエーションを提案。それぞれに風味が違い、ジンに対する固定観念を心地よく取り除いてくれる。メープルシロップやハチミツ、米のスピリッツといったユニークな酒もこの店ならでは。1年前のカクテル・ウィークで発表したノンアルコールの「スピリット・オブ・パリス」でも大きな話題を呼んだ。この店は、ニコラ・ジュレスのチャレンジから生まれる新作が並ぶショーウインドー。パリのカクテルシーンを牽引するアドレスだ。
家に帰って、早速料理をスタート
ピンク色の柔らかいキャベツ、小ぶりのニンジンの束、新鮮なロマネスコやカブ。クルマからキッチンへ材料を運び込み、買い込んできた野菜や魚介、チーズを並べると、家族から歓声が上がる。
アペリティフはジントニックに生ガキ。前菜はプレール貝、メインはエイのケイパー風味に温野菜添え。店のアドバイスに耳を傾けて一つひとつ選んだ食材は、どれも新鮮で滋味たっぷり。キッチンに立つヴァンサンの気分も上がる。
買い出しで訪れた店の話や食材の物語は、今夜の食卓の話題になりそうだ。
キャプチャーはヨーロッパで販売台数No1、フランスをそしてヨーロッパを代表するSUV
※2020年1~12月ヨーロッパ33か国 車名別SUV販売台数。自社調べ
2013年に誕生したキャプチャーは、ダイナミックでパワフルな走行性能をもちながら、優雅で洗練されたデザイン性を兼ね備えたコンパクトSUV。ローンチ以来、ヨーロッパを中心に人気を博し、累計170万台以上の販売台数を誇る。毎日の暮らしのなかで時代の先端を体感し、クルマ選びにも妥協しないパリジャンの心を魅了し続けてきた。そして誕生から7年を経た今年、いよいよ2代目の新型キャプチャーが日本に上陸する。
自然のなかで自分を取り戻すバカンス、週末をリラックスして過ごす田舎の家。パリジャンたちが休日の相棒に求めるのは、長距離でも快適なドライブを約束するハイクラスなパワーだ。
一方で毎日の暮らしでは、ストレスフルな街中のドライブをサポートしてくれる運転支援機能が欠かせない。狭い駐車スペースや路地にも負けないコンパクトなボディサイズ、シンプルだが上質なインテリア。あくまで優美に、パリの街並みに調和するエクステリアデザイン。そんなわがままな条件をすべて兼ね備えているのが、都会人のためのSUV、ルノー キャプチャー。自らの価値観やスタイルを反映する愛車として、パリジャンに選ばれている理由が、そこにある。
詳しくは、ルノーのエクステリアデザイナー、ピエール・サバスのインタビューをチェックしてほしい。
【関連記事】
ルノー メガーヌ R.S.が、世界的に見ても希少なハイパフォーマンスカーである理由。
ルノー キャプチャー(INTENS、INTENS Tech Pack)
●サイズ(全長×全幅×全高):4,230 × 1,795 × 1,590mm
●排気量:1.333L
●トランスミッション:電子制御7 速AT(7EDC)
●最高出力:113kW(154ps)/5,500rpm ※参考値
●最大トルク:270N・m(27.5kgm)/1,800rpm
●タイヤサイズ:215/55R18
●メーカー希望小売価格:¥2,990,000(税込)~
※本記事の撮影に使用したのは欧州仕様車です。日本仕様とは異なる点があります。
問い合わせ先/ルノー・ジャポン
0120-676-365(フリーダイヤル 9時~18時 年中無休)