MAZDAのクルマのデザインに生命感、躍動感を与えるのが、現代の匠「クレイモデラ―」です。
その技を目撃するために、広島のMAZDA本社工場を訪ねました。
知られざるマイスターたちを紹介していく動画シリーズ「Portrait of Meister そこに、匠の技がある」。第1回に紹介するのは現代の匠、マツダのクレイモデラー野崎亮介さんです。
クレイモデラーとは、工業用粘土でつくる立体的なデザインモデル、「クレイモデル」を生み出すことを仕事とする者たちのこと。このクレイモデルをつくり、デザイナーが描いたスケッチを立体にすることで、ラインの滑らかさ、プレスラインのエッジ、ボリューム感、サイズ感、臨場感などを直感的に把握することができるため、クルマのデザインを完成させるために必要不可欠のものと言われています。また空力特性など、さまざまな要素を検討し、つくるべきクルマの指標となるクルマづくりにおいて大変重要な工程です。
野崎さんは、クレイで造形しては削るという作業を淡々と繰り返しながら、造形に魂を吹き込んでいきます。その作業はコンマ数ミリ単位の調整を繰り返す繊細なもの。だからこそ、人間の感性に訴えかける、無二の造形美が生み出せるのでしょう。
ここには確かな“匠の技”があります。