家電量販店や大型カメラショップが多く集まる新宿に地上6階、地下1階のカメラ専門店「新宿 北村写真機店」がオープン。特に6階の「ライカ/ヴィンテージカメラ」コーナーは、ライカファンにとってはたまらない空間だ。
「カメラのキタムラ」がこの夏、大胆な試みをスタートする。新宿の一等地に、7つのフロアで構成する「新宿 北村写真機店」をオープンさせるのだ。
1934年、高知県に「キタムラ写真機店」を創業してから87年目を迎える同社の新たな挑戦は、『これまでにない写真体験を、新宿から』というコンセプトでスタートした。2020年の現在、誰もがスマートフォンで写真を撮り、共有することが日常となっている。そんな時代だからこそ、キタムラは原点に立ち返り、写真やカメラの楽しさをじっくりと味わえる空間づくりに着手した。写真を愛するすべての人に、最高の体験を提供したいという思いがあるからだ。
お宝級のライカと、極上の空間で出合う。
すべてのフロアで写真やカメラの魅力を感じられるが、なかでも6階の「ライカ/ヴィンテージカメラ」コーナーは特別だ。エレベーターを降りて左手に進むと、ガラス扉がある。その奥では、カメラ店とは思えないほどスタイリッシュで静謐な空間が広がっており、ゆったりと接客を受けることができる。
オープンにあわせ、世界中のヴィンテージカメラが集められたが、なかでも「ライカ」の品揃えは抜群で、キタムラの本気度がうかがえる。マニアのなかでも人気が高く、入荷するとすぐに売れてしまう「ライカM4 ブラックペイント ズミクロン35mm 初期型 ブラックペイント付 」(¥3,300,000、税込)や、軍事物資として旧ドイツ軍に支給され、オリーブグリーンのペイントが施された「ライカM3 軍用モデル」(¥6,600,000、税込)、さらには「MP クローム」(¥15,400,000、税込)など博物館級のものも。そんな逸品を最上のもてなしとともに、コンシェルジュが丁寧に説明してくれる。ライカがたどってきた歴史に思いを巡らせる瞬間は、ファンにはたまらないはずだ。ここはまさに、“ライカの新たなる聖地”と言っても、過言ではない。
中古カメラ フロアリーダーの福島達巳さんも大のカメラ好きで、プライベートでは「ライカMP」と「ズミクロン50mm 沈胴式」のセットを愛用している。ライカの良さはどんなところにあるのか、訊いてみた。
「見た目の格好良さはもちろん、見ているだけで心が満たされるカメラって、なかなかないですよね。いまのカメラは高性能すぎて、きれいに映りすぎてしまうこともしばしば。それは素晴らしいことだと思うのですが、ライカは映りすぎず、遊びがあるカメラなので、自分では予測しなかったものを描き出してくれます。とても面白い上に優しさや愛情を伝えてくれてるように感じることがあるんです」
「新宿 北村写真機店」はカメラや写真にあまり詳しくない人でも楽しめるようにさまざまな工夫を凝らしている。1階には新宿の写真模型や、オリジナルグッズが置かれている。とくにユニークなのは創業の地・高知県の銘酒「酔鯨」とコラボレーションし、オリジナルパッケージが施された日本酒。購入すれば角打ちを楽しむこともできる。また、3階のスターバックスコーヒーで購入したドリンクを、同フロア内のブックラウンジで飲むことが可能。アート本や写真集、雑誌を閲覧しながら、時間を気にせずに過ごしたい。写真・カメラファンのみならず、誰にとっても居心地の良い場所となりそうだ。
新宿 北村写真機店
東京都新宿区新宿3丁目26-14
TEL:03-5361-8300
営業時間:10時~22時(カフェは8時~23時)
無休(年始をのぞく)
https://kitamuracamera.jp
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