ユニクロのグローバル ブランド アンバサダーを務める錦織 圭さんが、2019年12月にユニクロのショールームを訪れた。数々の新作アイテムを手に取り、先端技術を用いた服づくりに感嘆。そして2020年春夏コレクションのウエアに着替えると、コート上とは異なる表情を見せてくれた。
ファッション業界で2020年春夏コレクションの展示会が盛んに行われていた2019年12月の某日。東京・六本木にあるユニクロのショールームをテニスプレイヤーの錦織圭さんが訪れた。錦織さんはユニクロのグローバル ブランド アンバサダーを務めており、錦織モデルのウエアも大会に合わせて販売されてきた。
1月に発売される春夏商品のキャンペーン撮影を控え、一足先にユニクロ2020年春夏コレクションを手に取った錦織さんの姿をレポートする。
ショールームで注目したのは、特殊技術を用いた新作デニム
ユニクロのショールームに足を踏み入れた錦織さんがまず、気になったのはジーンズだった。ユニクロのジーンズは、広島県福山市のデニム生地メーカーであるカイハラ社の生地を用いたメイドインジャパンのモデルなど、ブランドを代表するアイテムのひとつだ。
2020年春夏コレクションでは立体裁断による「ミラクル エアー 3Dジーンズ」を発表。アメリカ・ロサンゼルスにあるジーンズ イノベーション センターで開発された一品は、身体の動きにフィットし、通常のジーンズより20%軽量化されているという。「ユニクロのジーンズはよく穿きます。服を選ぶ際は、軽さを重視しています」と話す錦織さんは、この新作ジーンズをしげしげと見入っていた。
続いてユニクロ ユーのコーナー。錦織さんは2017年全仏オープンから、クリストフ・ルメール率いるユニクロパリのデザインチームが手がけたテニスウエアを着用して出場している。ニュースなどでもさかんに見られたそのウエアは、鮮やかなポロシャツとショーツのコンビネーションだった。ルメール率いるデザインチームとは年に数回セッションするという。「ウエアの色や雰囲気について彼と話し、つくってもらいました。僕は明るい色が好きなので、着れば試合で気分が上がりますね。それに、寝間着にしたいくらい着心地がいいんです」
ここで錦織さんは、2019年秋冬コレクションからユニクロ ユーの2020年春夏コレクションへコーディネートをチェンジ。次のページでは新鮮なモードスタイルの錦織さんをご覧いただこう。
モードな雰囲気を纏った、錦織さんの新たな一面。
春夏の最新コレクションに身を包んだ様子がこちら。錦織さんは「普段ジャケットや淡い色のアイテムを身に着けないので恥ずかしいですね(笑)」とはにかんでいた。しかし、一流アスリートの身のこなしの美しさからなのか、ユニクロ ユーらしいドレープのあるシルエットが踊るように彼の身体を包んでいた。その装いのままスポーティなアイテムが揃うセクションへ。超軽量のパーカや涼し気なショーツなどを手に取っていた。
最後に錦織さんが目にしたのは、サステイナブル&テクニカルなアイテムのコーナー。いまのファッション業界においてサステイナビリティは無視できない要素だ。ユニクロ2020年春夏のドライEXポロシャツは素材の一部を回収ペットボトルによってつくられたリサイクルポリエステルを使用。繊維メーカー東レの新フィルタリング技術により、吸汗性と速乾性は従来のドライEXアイテムと変わらず、肌触りも違和感なし。ユニクロは品質と地球環境の両立を達成している。
最新コレクションを目にした錦織さんはユニクロについて、「世界のトップになろうと努力している姿勢にとても共感します。いわば戦友のような存在です」と語ってくれた。
実際に彼と話してみると、静かで真摯、しかし熱い気概を秘めていて、ユニクロのグローバル ブランド アンバサダーを務めている理由がわかる気がする。日本を代表する両雄のタッグにこれからも注目したい。
錦織 圭(にしこり・けい)
●1989年、島根県生まれ。2014年の全米オープンでは日本人として史上初となる準優勝を達成し、18年の全英オープンでは日本人選手としては23年ぶりのベスト8に進出。ユニクロのブランド グローバル アンバサダーを11年から務めている。
問い合わせ先/ユニクロ TEL:0120-170-296
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