クラフツマンシップと現代的なスタイルを併せもつ「コーチ」のアイテム。そのモノづくりの姿勢は、クリエイターの感性に響くようです。映画監督の山崎貴さんも魅了された人物のひとり。気鋭の映像クリエイターのオン・オフの過ごし方を通して、新作コレクションの魅力をひも解きます。
「コーチ」を語る上で欠かせないものといえば、ヘリテージを感じさせる一方で、常に新しい魅力を発見させてくれるレザー製品です。たとえば表面に均一なシボを施した“リファイン ペブル レザー”も、そのひとつ。今シーズンはそのしなやかな革を用い、ミニマルで使い勝手のいい「モダン ビジネス コレクション」を提案しています。また、重厚な見た目に反して、軽量な“ソフト グレイン レザー”を使った「リビングトン コレクション」も秀作揃いです。
そんなキャラクターの異なる新作コレクションを、映画監督の山崎貴さんはオン・オフでどのように使い分けるのでしょうか。コーチの新作バッグコレクションと山崎さんのライフスタイルとの共演に、スポットライトを当ててみました。
シグネチャー レザー トラック ジャケット¥156,600(税込)/コーチ(コーチ・カスタマーサービス・ジャパン)、クロスバイク¥73,440(税込)/トーキョーバイク︎(トーキョーバイク︎TEL:03-5834-1819)、その他スタイリスト私物
クリエイターの心に響く、モダンな佇まいに秘めた実用性。
映画監督としてメガホンを取るだけでなく、最先端の映像技術を屈指したVFX映像のつくり手としても高い評価を得ている山崎さん。映像制作の下地となるシナリオ執筆や絵コンテ制作といった“仕込み”の作業はひとりで行うのが基本ですが、それ以外のクリエイティブな作業は極力“現場”で人と関わりながら行うスタイルをとるそうです。
「だから僕にとってオンタイムというのは、人と一緒になにかをつくり上げている時間。ひとりでなにかをやっているのではなく、役者や撮影スタッフといった誰かしらと関わる対人関係のある時間がすべてオンという認識ですね」
そんな時でも必携品になってくるのが、A4サイズの白い紙なのだとか。「ふと思いついたことをすぐにカタチにしたい時、いちばんいいのはやはり白い紙なんです。アイデアというのは必ずしも言葉として浮かぶものではなく、イメージだったりしますからね。僕の場合はCGも手がけるので、そのためのキャラクターづくりのもとになることも。だからどこに行く時でも、A4サイズの白紙を何枚か必ずフォルダに挟んでもっていきます」と、山崎さんは語ります。
その一方で、撮影現場では機動力やタフさが要求される場面もあるので、バッグ選びには軽さに加えて、丈夫さも重要視しているとのこと。
「軽さとタフさは相反するものなのですが、コーチのレザーバッグはそれが見事に共存しています。重厚そうなのに非常に軽く、それでいて丈夫。こういうレザーバッグって、なかなかないですよね」
革のイメージをいい意味で裏切る使用感が、気鋭の映像クリエイターの理想像にピタリと重なるようです。
アイデアを書き留めておくためにA4サイズの白紙を必ずバッグに入れている山崎さんですが、もうひとつ必携品があるのだとか。
「トーンの違うグレーのペンを、必ず3本もっていきます。これで絵コンテを書いたり、キャラクターをデザインしたりといろいろなことに使いますね。もともとは工業デザイナーのシド・ミードが作画に用いていた手法で、彼に対する憧れもありずっと昔から活用しています」
シド・ミードといえば工業デザイナーでありながら、近未来コンセプト・アーティストという肩書で『ブレードランナー』『エイリアン2』といったSF映画の金字塔的な作品の制作に携わってきたレジェンド。そんな巨匠への憧れが、山崎さんの制作スタイルにも少なからず影響を与えているようです。
「僕が使っているのは『コピックスケッチ』というペンで、温かみのあるウォームグレーにラインアップされているW3、W4、W5という3本は必携です」
そういって見せてくれた愛用のペンを、「メトロポリタン ポートフォリオ」の多機能ポケットにすっと収めた山崎さん。バッグ自体のスタイリッシュなデザインからは想像もつかない収納性の高さにも、心を引かれたようです。
「モダン ビジネス コレクション」の新作となるブリーフケースの「メトロポリタン ポートフォリオ」と、クラッチバッグの「マンハッタン ポーチ」。どちらも都会的な感性をもつ男性に向けたアイテムですが、細部のつくり込みはきわめて機能的な設計。これはコーチだからこそ表現できるスタイルといえるでしょう。加えて山崎さんは、革自体のカラーリングの美しさにも目を奪われたようです。
「同じグリーンや赤でも、大人らしい品がありますよね。色を使ったものはどうしても子どもっぽく見えがちなのですが、コーチのような深みがある独特の色調は、逆にある程度歳を重ねた男性がもってこそさまになる気がします」
そう語りながら、バッグを手にした山崎さんのロングコート姿。この装いに落ち着きと華やかさの両方がもたらされているのも、革のエレガントかつ独創的な色づかいのおかげです。
ウエスタン ロング ピーコート¥156,600(仕様変更あり、税込)、ニット参考商品/すべてコーチ(コーチ・カスタマーサービス・ジャパン)
カフェへの足取りも軽快になる、シックで軽やかなバックパック
「僕にとってオフタイムは、“仕込み”の時間。シナリオを執筆したり、絵コンテを描いたり、手を動かしてなにかの作業に熱中する大切な時間でもあるのです」と語る山崎さん。そうした作業を行う際は、ひとりになれる静かな場所のほうが集中できるのかと思いきや、カフェに入り浸ることが多いのだとか。
「静かなところよりも、多少ノイズがある空間のほうがなぜか集中できるんです。だからオフは、カフェで過ごしたりします」
シナリオの執筆などに使うノートパソコンは、15インチ型を愛用。意外とサイズがあり、重量もそれなりにあるので、バックパックには丈夫さとともに軽さを求めるようです。「コーチのバックパックは、見るからにしっかりとしたつくりなのに、背負ってみると驚くほど軽いですよね」と、重厚な佇まいと快適な使用感とのギャップが気に入ったようです。
バッグに限らず、道具は長く使うタイプだという山崎さん。「使い方は結構ラフなのですが、どんなものにしてもとにかくボロボロになるまで使い込みます。そういう意味でバッグの素材としては、やはり革が好きなんですよね。少しくらい激しい使い方をしても、それが経年変化で味になりますから」と解説します。
コーチを代表する素材といえば、1960年代初めに開発された“グラブタン・レザー”。丈夫で使い込むほど手に心地よくフィットする野球グローブを研究し、しっとりと手に馴染むレザーバッグを開発しました。そのDNAを受け継ぐ新作バッグもまた、長く使用することで味わい深くなりしなやかさも増していきます。気心知れた相棒のような距離感でバッグと付き合いながら、お互いに“いい歳の取り方”をしていく――。そんな山崎さんのスタイルに、コーチのバッグはおあつらえ向きのようです。
「リビングトン コレクション」に採用されている“ソフト グレイン レザー”は、柔らかく軽い革としても話題を集めています。これは鞣しの工程を繰り返し行うことで、一般的な革では実現できないしなやかさと軽さを生み出したもの。
個性豊かで使い勝手のいいレザーバッグを生み出す背景に、こうした手間を惜しまない製法やプロセスが息づいていることは、クリエイターなら直感的に感じ取れるのかもしれません。なぜなら山崎さんも華やかなエンターテインメント作品を生み出すために、カフェの一角でコツコツと“仕込み”の作業をしているわけですから。コーチの創業当初から変わらない、クラフツマンシップに裏打ちされた革新性。新作バッグを手にしてみれば、きっとそのヘリテージと現代的なデザインの素晴らしさを感じ取れるはずです。
スティンガー ジャケット¥156,600、ニット参考商品、ヴァーシティー ストライプ マフラー¥22,680、パンツ参考商品、テック ナパ グローブ¥29,160(すべて税込)/すべてコーチ(コーチ・カスタマーサービス・ジャパン)
問い合わせ先/コーチ・カスタマーサービス・ジャパン
TEL:0120-556-750
www.coach.com
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