コシノさんの生活の拠点でもある、骨董通りにあるブティックにて。
大小の個性的なブティックが点在するファッションの街。日本を代表する競技場があるスポーツの街。さらに「青山はクリエイティブな街でもあるんです」とコシノさん。
「ニューヨークに本店があるブルーノート東京。日本のジャズの聖地と呼ぶ人もいますね。それから岡本太郎記念館がありますけれど、あそこは岡本さんが40年以上も住まわれ、創作活動の拠点にした場所なんです。根津美術館は日本と東洋の古美術品コレクションが素晴らしいですね」
青山に事務所を構えるクリエイターも多い。
「デザインやアートの情報発信地として、青山デザインアワードという独自のコンペを実施していた時期もあります。ファッションとスポーツ、そしてクリエイティブ。そのような要素が揃っている街は、あまりないかもしれません」
岡本太郎記念館。所蔵されている作品を鑑賞できるほか、かつて使われていたアトリエも公開されている。
世界のトップアーティストがパフォーマンスを繰り広げるブルーノート東京。30年以上もの間、東京のライブシーンを牽引してきた。
コシノさんにとって青山は、仕事の拠点であり生活の場でもある。生活者の視点として、住み心地はどうなのだろう。
「朝、ジョギングをするのね。よく行くのが青山霊園。お墓ってマイナスのイメージだけれど、青山霊園は緑が多くてとても明るい雰囲気なんです。素晴らしい桜並木があって、花が咲くと桜のトンネルになる。墓地だけど不気味な感じはしませんね。のんびりと歩くのなら、神宮外苑のいちょう並木もいいですね。青山通りから絵画館へ向かう一本道は本当に気持ちいい。都心なのに日常の生活に欠かせない余白のような場所もある。だから長年住んでいても飽きないのだと思います」
青山通りから約300m続く神宮外苑いちょう並木。146本のイチョウが立ち並ぶ様子は圧巻。木陰の歩道を気分よく歩くことができる。
青山霊園の桜並木。園内は歩道が整備されており、都心では貴重な緑の空間を楽しめる。墓所は歴史上の重要人物も多い。
「もう、自分は青山の主みたいなものだから」と話すコシノさんの口から、青山への地元愛が止まらない。
「仕事で海外に行って、久しぶりに戻ってくると本当にホッとするんです。そんな時、ここが自分の生活そのものであることを実感します。東京で生まれ育った人は、自分にはふるさとがないと言ったりする。でも、青山は人がちゃんと育ち、仕事もしやすい場所。私は大阪出身ですけれど、ここで成長した子どもたちは、青山が自分のふるさとだと当たり前のように思っていますから」
それから「青山という住所は保証書のようなもの」とも。
「人はどこに住んでいるかで、見え方が変わってくると思います。住所が青山であるのはひとつのステイタス。それくらい青山は魅力ある街なんです」
憧れの街・青山で仕事を始め、いまは生活そのものであるコシノさん。コシノさんの「らしく、美しく」というセンスは、この街に磨かれたものなのだろう。
アトラスタワー青山レジデンシャル
所在地:東京都渋谷区渋谷2-5-13,14(地番)
交通:東京メトロ銀座線・千代田線・半蔵門線「表参道駅」徒歩8分、
東京メトロ・東急東横線「渋谷駅 」(B4出口)徒歩8分、JR線渋谷駅徒歩9分
構造・規模:コンクリート造、地上14階、地下1階
総戸数:61戸 ※非分譲住戸32戸、単独分譲住戸2戸含む
間取り:1DK~3LDK
専有面積:35.36〜81.27㎡
竣工予定:2021年1月上旬(予定)
※掲載の情報は2020年10月7日現在のものです。専有面積や間取り、共用施設、スケジュールなどは、今後変更となる可能性があります。
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