THOM BROWNE / トム ブラウン
2019-20年 秋冬 メンズ・コレクション
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一見するとクラシック、
けれどもボトムはスカート -
重ね着風に表現された、
トロンプルイユのワンピース -
フォーマルウエアも解体され、
一着のドレスに再生。
「ウィメンズウエアをメンズウエアにして何がいけないのか」。トム・ブラウンによるこのメッセージが大胆に表現された今回のコレクション。トラッドやミリタリーといった男性の歴史的なユニフォームに基づく服づくりを長年続けてきた彼だからこそ重みのある挑戦です。どのルックにも共通しているのは、ヒールが高いシューズ。女性的と思われてきたハイヒールのメンズ版がクリエイトされました。伝統的なテーラードジャケット、チェスターフィールドコート、ドレスシャツは解体され一着につなぎ合わされました。男性の身体のプロポーションを強調するワンピースとして新たに再生されたのです。トム・ブラウンが得意とするトロンプユイユ技法も駆使され、数多くのルックでメンズとウィメンズの境界線をなくす実験が行われ、新しいフォルムが生み出されています。