JIL SANDER / ジル サンダー
2020-21年 秋冬 メンズ・コレクション
-
襟が切り替えされた、
ジャケットとコート -
たっぷりとまとう、
土着的なアウター -
黒ニットもメタル装飾で、
モダンに、エスニックに。
クリエイティブ・ディレクションを手がけるのはルーシー&ルーク・メイヤー夫妻。「神は細部に宿る」とはドイツの建築家、ミース・ファンデル・ローエの言葉だが、同じくドイツがルーツのジル サンダーのコレクションも、ディテールがデザインのうねりを生み出している。コートやジャケットは襟がわずかに切り返され、パンツは絶妙にたゆみ、裾が大きく折り返された。モダン・アートのごとくミニマルな造形の服に、吟味された高級な布が職人技の温もりを与えている。今季コレクションの軸となるのは、縦に長く伸びたロングアウター。シェイプのボリュームも様々に追求されている。足元を支えるのは、地面を踏みしめるアウトドアテイストのレザーシューズ。人気のバッグもラインアップが新しくなり、ジル サンダーの世界を大きく広げた。