GIVENCHY / ジバンシィ
2020-21年 秋冬 メンズ・コレクション
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ラップ式のジレは、
マハラジャから着想。 -
ルーズなジャケットには、
豪華な刺繍の装飾が。 -
ロングコートの装飾は、
あたかもジュエリーのよう。
2020年4月に、惜しまれながら退任することが発表されたクレア・ワイト・ケラーが手がける今季のジバンシィ。打ち出されたキーテーマは、20世紀前半に生きたインドール藩王国の第14代マハラジャ。このマハラジャは19年にパリの装飾美術館で彼の暮らしを伝える展覧会が行われたことでも知られ、1930年代にアメリカのロサンゼルスを訪れて以来、衣服、建築やインテリアに西洋の最先端デザインを取り入れて、真珠、宝石、貴金属を身にまとって過ごしたという。そんな彼の「贅沢な快楽主義」が、コレクションを通して表現されている。マハラジャの正装から着想された特徴的なアイテムは、ラップシャツとジレ。コレクション全体を通してパンツの形はスリムで、アウターは大きめからコンパクトなものまで多種多様。ロックスターのようなきらびやかさは、現在のメンズモードの中で異彩を放つ。