dunhill / ダンヒル
2021年 春夏 メンズ・コレクション
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テーラードの芯地を、
表に配したブルゾン -
車の塗装落としから、
着想されたパターン -
日本の着物風前合わせの
リラックスしたニット
肩幅も身幅も広いボールドなシルエットは、1980年代のスタイル。柔らかなコンストラクションは、イタリアのテーラリング。左右非対称で身体の前を斜めに包むラップ式の形は、日本の伝統衣装。世界各国と過去の年代に目を向けて、現代的にリラックスした服をクリエイトした今季のダンヒル。様々な要素をミックスさせながらも、男性の魅力を引き立てる都会的な装いに洗練させたクリエイティブ・ディレクターのマーク・ウエストンの手腕が冴えている。ジャケットの仕立てに使う芯地やそれを縫い止めるステッチを、柄としてジャケットやブルゾンの表側に使用し、イギリスらしいテーラリングの伝統を表現してみせた。素材は主に風合いの柔らかな天然素材で、色彩はモノトーンを中心にしたシックなもの。重厚になりがちなテーラリングを軽やかに着る快適さは、極めて現代的なアプローチだ。