ALEXANDER McQUEEN /
アレキサンダー・マックイーン
2020年 春夏 メンズ・コレクション
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英国調スーツの上着に、
別襟がついたレイヤード -
植物柄の装飾は、
日本の伝統絵画から。 -
重ね着したように見える、
ハイブリッドアウター
“装飾” と “ドッキング”。テーラリングを主軸にコレクションを展開するアレキサンダー マックイーンの今季は、大きく分けてこのふたつに集約される。装飾は、ベーシックなジャケットやスーツにペイントや刺繍を施すスタイル。毎シーズン見られる手法だが、今回は日本の伝統にインスパイアされた植物柄や、シャンデリアのように光り輝く刺繍が目を引く。もう一方のドッキングは、2着の服を一着に融合させた、ハイブリッドとも呼べるデザイン。ビジネス調のグレージャケットの片側だけがコートのように長かったり、クラシカルなストライプジャケットの内側から別のジャケットの襟が覗いていたり。完成された服をアレンジし、新しい服へと再構築する服づくりに果敢に挑戦し、見事に成功させている。