なんだこの動きは !? 最先端人型ロボットの新年ダンスパフォーマンスに心も踊る。
(以下のキャプチャー画像を含め、YouTubeより)
Do You Love Me?
「ボストン・ダイナミクス」は、アメリカのロボット研究企業。
「ドゥ・ユー・ラヴ・ミー」は、モータウンの男性ボーカルグループ、「ザ・コントゥアーズ」による1962年のダンス曲。
このふたつが融合するとどうなるか……そう、このムービーになるのです!
2021年を先取り、いえ、完全に未来まで突っ走ってるスゴ技のパフォーマンス。
CGじゃありません、本物です。
4体のロボットが笑顔で(そう見える!)踊ってます。
ツイストしてジャンプして、新年を祝って。
彼らは “密” を避ける必要がないから、観ていてとても清々しい気分になれます。
人間という生命のもろさが浮き彫りになった現在の社会情勢の中で、ロボットの存在意義に改めて気づかされたムービーです。
人型のアトラスは研究用の試作品のようですが、4ツ足のスポットは20年に開発者向けに約800万円で販売をスタート。
これに先駆けた18年2月には、トンネル工事などを請け負う日本の鹿島建設が、坑内測量業務や安全管理用として現場で実証実験を行い、現場向けに再改良されたモデルを19年12月に導入。
参考:鹿島建設プレスリリース
ボストン・ダイナミクスのロボットは、物流・産業・軍事で用いる道具として開発されている点が重要なポイントだと思います。
接客サービス用や、ペットのような愛玩用とは根本から発想が異なるのです。
人間じみた顔がついていなくても、機能が優れていれば使う人のアイディアしだいでムービーのダンスのように人間味溢れる印象も生み出せるのですね。
もっとも産業ロボットですから、これらは “カルチャー” でなく “ビジネス” 。
ウィキペディアによると、マサチューセッツ工科大学に端を発したボストン・ダイナミクスも、資本が自己資本(アメリカ)→グーグル(アメリカ)→ソフトバンクグループ(日本)→現代自動車(韓国)と移り変わりが激しい。
大企業の論理からすると、「収益性に期待が薄い」からのようです。
ぜひ長続きしていただきたいですね!
ワクワクする未来を思い描かせてくれる貴重な存在ですから。
私は職業的に、写真や動画撮影におけるロボットの有効性も考えちゃいます。
場の空気を写すファッション撮影では機械に依存しにくいものの、人が行きにくい場所(災害、戦場など)をはじめ、記者発表など報道の場でロボットが使われる時代もすぐ目の前に来ていそうですね。
偶然にロボットが撮った写真が報道写真コンテストの大賞をとってもおかしくありません。
ドローンの空撮はすっかりポピュラーになりましたし、人型のアトラスほど機能に優れたロボットでなくても、高性能カメラ搭載の人間目線カメラロボットならつくれそう。
スポーツ、音楽、芝居観戦なら、会場を無観客にして客席にずらりとカメラを並べ、購入した席(=その位置のカメラ)からの眺めをモニタで観るとか。
ズームアップや首振りも可能にすれば、自分しか観られない特別な映像になれるのでは?
他人との非接触がまだまだ続く21年は、ヴァーチャル体験のその先に生まれる未来について、より考えさせられる年になりそうです。
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