手土産にぜひ。木村屋・森永製菓・資生堂パーラー・うなぎパイ(?)も出店...

手土産にぜひ。木村屋・森永製菓・資生堂パーラー・うなぎパイ(?)も出店する、「渋谷スクランブルスクエア」

手土産にぜひ。木村屋・森永製菓・資生堂パーラー・うなぎパイ(?)も出店する、「渋谷スクランブルスクエア」

銀座の老舗「資生堂パーラー」も出店。これは駅・空港の限定品だった「クレーム カラメル」18個入り ¥1,620

「フォーブス ジャパン」のウエブ記事によりますと、映画「ジョーカー」の興行収入が、全世界で900億円を越えたそうです。
まさに「ボヘミアン・ラプソディ」に迫る勢いですね(大雑把な比較ですけども)。
まだ観てない私が言うのもナンですが、
このうち何%の人が悪人キャラの「ジョーカー」について予備知識ナシに劇場に足を運んだのか気になります。
おそらく大半の人がクリストファー・ノーラン監督版か、
ティム・バートン監督版の「バットマン」シリーズでジョーカーの暴れぶりを見てきたはず。
“知ってる” から、悪人が主役の映画でも安心して観に行ける。
“親しんでる” から、もっと奥を探ろうとする。
つまり、
「有名ブランド強し」
ってことです。


前回のこのFrom  Creatorsに続いて今回も、11月1日(金)にオープンする渋谷駅直結の商業施設、
「渋谷スクランブルスクエア」内覧会の様子をお届けします。



今回ご紹介する内容は、
「手土産を選べる店」


この施設は、「ニッポンの近代史」が隠しテーマな気がしてまして。
フード&スイーツフロアに、
キャラメルの「森永製菓」、あんぱんの「木村屋」、
うなぎパイの「春華堂」、化粧品がルーツの「資生堂パーラー」らが出店。
子供のころから親しんだ名だから男性でも興味を持てますし、
「今の時代の老舗はこうなのか!」
という、カンブリア宮殿的な面白さもあります。
(放映されていない地域の方には、例えが意味不明ですみませんっ)


映画「ジョーカー」と同じく、
“知ってる” “親しんでる” 店に出会えます。
フロア面積が広くないから、百貨店より集中して見やすいのもいいですね。
私のメイン専門分野のファッションに関しては、やや物足りなさがあるのですが、
それについては記事の最後で少し。


まずは、1FとB2Fのフードフロアから見て行きましょう!



「資生堂パーラー」がカジュアルに

手土産にぜひ。木村屋・森永製菓・資生堂パーラー・うなぎパイ(?)も出店する、「渋谷スクランブルスクエア」

1Fがスイーツフロアの「エキュートエディション」。

手土産にぜひ。木村屋・森永製菓・資生堂パーラー・うなぎパイ(?)も出店する、「渋谷スクランブルスクエア」

クリーンなパッケージがずらり。

手土産にぜひ。木村屋・森永製菓・資生堂パーラー・うなぎパイ(?)も出店する、「渋谷スクランブルスクエア」

写真左側は、北海道産の小麦、デンマーク産チーズのチーズケーキ。3個入りで¥918。

「資生堂パーラー」の名にハイソな響きを感じるのは、おっさん、おばちゃん世代なんでしょうけども。
銀座のシンボル的なカフェです。
各所にテイクアウト店がある中で、買いやすい品が充実。
サブレやビスキュイなどの各種スイーツが小さなキューブ型ボックスに入ったシリーズが、この渋谷店の限定品です。
ここなら仕事先などに、ドヤ顔じゃない趣味のいい手土産が手に入ります。
(いいモノ知ってるでしょ、って贈り物で自己アピールするの恥ずかしいですよね。
相手が喜んでくれるモノ選びがいちばん)



★ルーツは静岡県のうなぎパイ。スティックタイプの「coneri(こねり)」

手土産にぜひ。木村屋・森永製菓・資生堂パーラー・うなぎパイ(?)も出店する、「渋谷スクランブルスクエア」

食べ歩きテイクアウト用の温かいパイとディップ。

手土産にぜひ。木村屋・森永製菓・資生堂パーラー・うなぎパイ(?)も出店する、「渋谷スクランブルスクエア」

上段がディップで、下段がスティックパイ。

手土産にぜひ。木村屋・森永製菓・資生堂パーラー・うなぎパイ(?)も出店する、「渋谷スクランブルスクエア」

1Fフロアの中ほどの開放的なスペース。

手土産にぜひ。木村屋・森永製菓・資生堂パーラー・うなぎパイ(?)も出店する、「渋谷スクランブルスクエア」

レジカンター横にある温めたパイのコーナー。

スティックのパイを、ジャムのようなペーストにディップして食べる新感覚のスナック。
静岡名産うなぎパイの製造会社「春華堂」の新業態だけあって、もうさっくさくです。
手でこねる、“手ごねパイ” だそう。
パイと瓶入りのディップを別々に購入します。


なにがいいって、甘さの少ないパイと、食事系のディップを組み合わせられること。
例えば、
パイで「米粉✕こねり粉」(10本入 ¥770)、
ディップで「桜えびタルタル」(¥660)「カマンベールバジル」(¥770)を選べば、
食事の口直しにもぴったり。
パイは現在、メープル、てんさい糖など8種類、
ディップは紅玉りんご、メープル安納芋など6種類。


甘いタイプと辛口タイプを幾つか購入すれば、
子供のいる家庭や男女半々の職場などへの土産にぴったりなのです。
辛口パイに甘いディップをつけてもいいですし、
もらった人が好きなように味わえる自由度の高さが秀逸。
試食させてもらいましたが、ディップをつけると高級感すら感じました。
東京・品川駅構内に続く2店舗目のconeri、オススメです!



★創業者の名を冠した森永製菓の「TAICHIRO MORINAGA(タイチロウ モリナガ)」

手土産にぜひ。木村屋・森永製菓・資生堂パーラー・うなぎパイ(?)も出店する、「渋谷スクランブルスクエア」

歴史あるキャラメルを使ったバームクーヘン。上段が¥413、下段が¥1,320

手土産にぜひ。木村屋・森永製菓・資生堂パーラー・うなぎパイ(?)も出店する、「渋谷スクランブルスクエア」

渋谷店限定品は、醤油を配合したガトーショコラ。

創業が1899年の、100年を越える歴史がある森永製菓。
その創業者である森永太一郎の名を冠した店が、東京2店、神戸1店に続いてオープン。
ここだけの限定品もあるものの、例のパッケージデザインを使ったキャラメル系が土産には最高でしょう。
大人に贈って、ニヤリとさせる洒落の効いたシリーズです。



★黄金比のパートナー、木村屋のあんぱんと牛乳、そのハイグレード版

手土産にぜひ。木村屋・森永製菓・資生堂パーラー・うなぎパイ(?)も出店する、「渋谷スクランブルスクエア」

帽子がかわいすぎ。

手土産にぜひ。木村屋・森永製菓・資生堂パーラー・うなぎパイ(?)も出店する、「渋谷スクランブルスクエア」

「渋谷あんぱん」はソフトなホイップ小倉餡がたっぷり。

手土産にぜひ。木村屋・森永製菓・資生堂パーラー・うなぎパイ(?)も出店する、「渋谷スクランブルスクエア」

看板メニューです。

手土産にぜひ。木村屋・森永製菓・資生堂パーラー・うなぎパイ(?)も出店する、「渋谷スクランブルスクエア」

B2Fフロアの中で目立ちます、この店構え。

出ました、新業態の出店です。
「キムラミルク」。
レトロ感と、一歩上を行くモダンな味とをミックスさせた、「かわいい」「楽しい」店。
あんぱんはパンを焼いてから内部にホイップさせた餡を注入させた、ふわっふわな仕上がり。
牛乳は全国各地の牧場から取り寄せたセレクト。


ニッポンだなあ、ニッポン文化だなあ。
フランス語の “ブーランジェリー” なパン屋もそりゃ素敵ですけども、
なんだかテンション上がりましたよ、この店に。
デザイン力も抜群だと思います。
メディアではあまり取り上げられてませんが、要チェックです。


★北海道コロッケ工場のファクトリーブランド、「COROMORE(コロモア)」

手土産にぜひ。木村屋・森永製菓・資生堂パーラー・うなぎパイ(?)も出店する、「渋谷スクランブルスクエア」

B2Fの惣菜売り場にて。ショーケース内の色が…… ぜんぶ茶色だっ!

手土産にぜひ。木村屋・森永製菓・資生堂パーラー・うなぎパイ(?)も出店する、「渋谷スクランブルスクエア」

スタッフさんもイチ押しだったコロッケスイーツ。

手土産にぜひ。木村屋・森永製菓・資生堂パーラー・うなぎパイ(?)も出店する、「渋谷スクランブルスクエア」

「抹茶がとくにイイんですけど」と教えてもらいつつ、タイミング悪く試食できず(残念)。

「コロモア」の由来は、「コロッケを、もっと」。
OEMのコロッケ製造の大手「サンマルコ」が自ら立ち上げた店です。
カレー味だけでも3種類もあるマニアックな品揃え。
コロッケは先日の大型台風のとき、俄然注目された食べ物でもあり、人気を呼びそうですね。

中でも「面白い」と思ったのが、コロッケスイーツ。
芋の食感はもちっとした餅のようで、中身は甘く、外側は完全にコロッケ!
(試食したのは小倉餡タイプ)
こんな食べ物はちょっとないと思います。
話題づくりで人にあげたい面白さ。



★渋谷なだけに、高級ショコラもハチ公仕様

手土産にぜひ。木村屋・森永製菓・資生堂パーラー・うなぎパイ(?)も出店する、「渋谷スクランブルスクエア」

ちょいシュールなハチ公。

渋谷の外れに位置する「奥渋」エリアのショコラの名店、「テオブルマ」(NHKの近く)。
期間限定で参加してまして、こんな遊び心のある品も。
(ここだけの限定品ではありません)
渋谷駅前のシンボルといえば、スクランブル交差点とハチ公。
犬のカタチのクッキーにビターチョコをコーティングしたものです。
味にこだわる人へ。



さてそれでは、
フロアを一気に45階に駆け上り、スーベニアショップに行きます。
もちろん、ハチ公つながりです!


★ハチ公、そしてスペシャルパッケージの「ユーハイム」「ヨックモック」

手土産にぜひ。木村屋・森永製菓・資生堂パーラー・うなぎパイ(?)も出店する、「渋谷スクランブルスクエア」

45階と46階にある、「シブヤスカイスーベニアショップ」(こちらは広い45階)

手土産にぜひ。木村屋・森永製菓・資生堂パーラー・うなぎパイ(?)も出店する、「渋谷スクランブルスクエア」

このリアルな迫力ったら。8個入り ¥1,320

手土産にぜひ。木村屋・森永製菓・資生堂パーラー・うなぎパイ(?)も出店する、「渋谷スクランブルスクエア」

3個入りのティーバッグ。価格不明

内覧会のために来ていた営業スタッフさんに案内してもらった渋谷系フード。
「『ハチ公チョコ』は、ハチ公なだけに8個入り。『ハチ紅茶』は、ゆっくり休んでね、との思いで、紅茶につかってもらってます」
と。
ウマいこと言いますね。
うん、まあ、「ハチ紅茶」の直球なネーミングは悪くない……。
てか、大好きです、こーゆーの。
笑ってくれそうな若い子に買っていきたい。

手土産にぜひ。木村屋・森永製菓・資生堂パーラー・うなぎパイ(?)も出店する、「渋谷スクランブルスクエア」

「ユーハイム」の未カット状態のバームクーヘン。価格不明

手土産にぜひ。木村屋・森永製菓・資生堂パーラー・うなぎパイ(?)も出店する、「渋谷スクランブルスクエア」

「ヨックモック」の渋谷缶。価格不明

「ユーハイム」のバームクーヘン、「ヨックモック」の焼き菓子。
スペシャルパッケージで、共に洗練されたデザインですね。
誰に贈っても間違いのない品。
ユーハイムはドイツ人夫妻が立ち上げたニッポンブランド、ヨックモックも我が国の老舗です。



ではここで、閑話休題。
45階から上は別料金が必要な展望エリアでして、B1から14Fまでが一般開放フロア。
その移動に使うエレベーターの表示が目に留まりました。

手土産にぜひ。木村屋・森永製菓・資生堂パーラー・うなぎパイ(?)も出店する、「渋谷スクランブルスクエア」

上の各階表示にご注目を。

手土産にぜひ。木村屋・森永製菓・資生堂パーラー・うなぎパイ(?)も出店する、「渋谷スクランブルスクエア」

ミニマルで、とても見やすいデザイン。

最小限の知りたい情報が、わかりやすく描かれてます。
トイレ情報を目立たせたのが素晴らしい。
超シンプルなのに、使う人の気持ちをよく考えた結果だと思います。
(どのビルも見習ってほしいぞ)
各階の内容はジャンルしか判別できませんが、そこは割り切ったのでしょう。


ここで続けまして、
2Fから5F、7Fから9Fにある計7フロアにも及ぶ、
渋谷スクランブルスクエアのメインと呼ぶべきファッションエリアをチラ見しましょう。
ピックアップしたのは2店舗です。
(前回の記事で紹介した「土屋鞄製造所」は、記事の最後のリンク先をご参照を)


★メンズが充実する「サカイ」、初単独店のダウンウエア「タトラス」

手土産にぜひ。木村屋・森永製菓・資生堂パーラー・うなぎパイ(?)も出店する、「渋谷スクランブルスクエア」

「サカイ」のメンズコーナー。

手土産にぜひ。木村屋・森永製菓・資生堂パーラー・うなぎパイ(?)も出店する、「渋谷スクランブルスクエア」

すっきりと選びやすい「タトラス」。

メンズがスペースの半分ほどを占める「サカイ」は貴重な店。
渋谷駅の各鉄道路線への移動に使う通路から、すぐに入れる3F入り口にある一等地です。
「タトラス」は品質の割に値ごろな、イタリア発祥のダウンウエア・ブランド。
現在、フォトグラファーのレスリー・キーの写真で店内が飾られています。
どちらも、「ここに行く意味あり」と思わせてくれました。


ほかに高級モードの「ジバンシィ」も、スペースが広く内装がユニークで面白く。
クレア・ロット・ワイラーが率いる現在のジバンシィ自体、興味深いですし。
「ステラ マッカートニー」の大きな店も、サステイナブルの時代性とリンクして注目されそうですね。



★最後に、ファッション分野に関しまして


渋谷スクランブルスクエアのファッション分野全体の感想を。
う〜ん、ちょっと厳しい見方になっちゃいますね……。
私の専門分野なので辛口評価なのは含みおきいただきたいのですが、
ほかの多くの商業施設や百貨店に店を構えるメジャーどころが大半なのが残念なのです。
「イマどき感の工夫がもう少しあれば」、と。
もしくは、
「『渋谷の大人ファッションはこれ』という打ち出しがあれば」、と。


例えばメンズでは、
オーラリー、コモリ、キャプテン サンシャイン、ザ リラクス、ガンリュウ、ゴールドウイン、デサント ポーズ、スノーピークらの、
現代ニッポンの大人服ばかりを集めたセレクトショップを独自につくるとか。
駅直結の立地を活かして、忙しい社会人が軽く寄れる、無地Tシャツ専門店をつくるとか。
かつての「渋カジ」世代(現在オヤジ)に向けたワイルドカジュアルな提案をするとか。
90年代が流行ってるから、マルキュー的「ギャル」な店をつくるとか。


ファッション界全体が低迷してますから、確実に数字取りそうな安パイ路線になったのは想像に難くありません。
とかいいつつ、どれもいい店なんですよ!
(フォローになってる?)
私が普通に買い物に行く、仕事でもお付き合いのあるセレクトショップが何軒も入ってます。
プラスアルファな要素がもっとほしかっただけでございます。
こんな「新しモノ好きで神経質で口うるさいファッションおたく」でもない限り、十分にワクワクできると思いますっ。



そんなこんなで、時代をリードするスイーツをメインにお届けした今回。
持ち帰りスイーツだって、ここにしかない店ばかりじゃないんです、実は。
なのに商業施設のパワーを十分に実感できた、渋谷スクランブルスクエアでした。


前回の記事 ↓

オープン前に潜入!渋谷駅直結「渋谷スクランブルスクエア」、まずは気になるTop3を。
www.pen-online.jp/creator/culture/shibuya-scramble-square/1



photos © 高橋一史

※この記事を紹介する目的以外の、まとめサイト、SNS、ブログなどへの写真の無断転載はご遠慮をお願いいたします。


from Creators記事一覧
www.pen-online.jp/creator