台風19号で被害を受けた、「ココ・ファーム・ワイナリー」のワインをいまこそ飲もう。
Pen Onlineの連載「ワインは、自然派。」でも紹介した栃木県足利市にあるココ・ファーム・ワイナリー。母体は、知的障がいをもつ人々のための施設である「こころみ学園」です。ワイナリーの前には、転げ落ちそうな急斜面の畑があるのですが、この畑は、園生やワイナリーのスタッフのみなさんが苦労を重ね、長い年月をかけて完成させたものです。
その畑が、今回の台風19号により大きな被害を受けました。ブドウ畑の中央と東側の2カ所で土砂崩れた起きたのです。山頂へ続く道路は崩落。その土砂崩れが、駐車場や貯水池を覆いつくし、駐車場の車が全壊、貯水池が土砂や流木で埋まってしまったとのこと。ワイナリー始まって以来の甚大な災害になってしまいました。
ココ・ファーム・ワイナリーは、日本における自然派ワイン・ムーブメントの原点。1991年、ここでつくられた甲州のワインは、野生酵母で発酵されたものでした。これをきっかけに、日本各地で自然派ワインがつくられるようになったのです。
また、同ワイナリーはいままで多くの日本のつくり手たちのために、海外の研究者や生産者を呼んで勉強会やセミナーを企画してきました。たとえば、ブドウ栽培の研究の第一人者とも言えるリチャード・スマート、自然派ワインファンが憧れるピエール・オヴェルノワ。こうした人たちのセミナーは、つくり手たち誰もが参加することができました。
下記のリンク先の新しいカタログからワインを購入することが、ワイナリー支援につながります。これを機会に、日本のおいしい自然派ワインを飲んでみてください。→ココファームワイナリーカタログ
(文:鹿取みゆき)