「ホテル椿山荘東京」1日限定11箱のチーズクラッカー、そして今年のXmasケーキ
ときおり、「メディア向け試食会」にお招きいただくことがあります。
日本初上陸の店だったり、行列ができる店のときも。
一般オープン前に体験して、気に入ったらメディアで紹介するという流れです。
Pen ONLINEでもたまに食レポをやらせていただいてます。
(撮影兼任も多い ← 超絶楽しい)
この記事の最後に幾つかリンク貼っときますね。
今回ご案内いただいたのは、日本が誇る一流ホテル、
「ホテル椿山荘東京」
試食した内容は、
「予約販売する3種のオリジナルクリスマスケーキ」
なんでしょう、このラグジュアリー感。
私ごときには、不釣り合いこの上ない違和感。
そして、「もう12月のクリスマスの話 !??」という、皆様の心の叫び声。
実はこのケーキ試食会は去年に続き2回目の体験です。
前回とても印象的だったエピソードがあります。
それは、PR担当の方(濁しておきます)との軽い会話。
森のように広大な庭の話になり、その方が語ったのが以下の内容です。
「夏にはホタルも鑑賞できます。近所の小学生を招いて、放流するイベントをやってまして……地域との交流を大切にしているのです」
このことをとても嬉しそうに話してくださいました。
施設取材でよくある、
「スパでは極上のリラックス体験ができ……エントランスには誰々のアート作品が……お客様にはセレブの誰々さんがいて…… 」
みたいなことを語られても、「すーん」となる捻くれ者がですよ、
「椿山荘ステキ!」
となった瞬間。
(単純な人間だな、おい)
ではそろそろ、ケーキの話に移りましょう。
と、その前に!
とっておきの手土産になる、ホテル椿山荘東京オリジナルのレアなフードをピックアップ。
試食会場内にさりげなく置かれていた品です。
★ 1日限定11箱! 酒の肴の手土産にしたい、パリパリのチーズクラッカー
ホテル棟3階「ペストリー&チーズショップ」で通年販売されている、6枚入りの
「ラボッシュ」
¥602(税抜)
この味と食感はアレですよ、チーズをたっぷり掛けたピザやパンの端っこのパリパリ部分。
米を炊いて底にこびりついた美味しいおこげを集めたような、チーズ料理の旨味が凝縮されたクラッカー。
むろん単なる焼きチーズではありませぬ。
原材料は、光に透かすと一目瞭然の白ゴマをはじめ、オリーブオイルなんかも。
グラニュー糖もちょっと混じってますが、甘さはまったくなし。
食事中の口直しにもぴったりです。
つくるのに手間が掛かるそうで、ここでしか買えない一日限定11箱という希少性もお土産にいいですよね。
「普通でいい。でも完成度は高いほど好き」
そんな人に贈りたい品でございます。
では続きまして、11月1日(金)から予約受け付けがはじまるクリスマスケーキのご紹介を。
単純に分類しますと、栗、ミルク、チョコの3種類です。
★「ペストリー&チーズショップ」2019年冬クリスマスケーキ
この冬は、ほっこり系のスイーツ食材が流行ってますね。
いちばんのトレンドは、さつまいもでしょうか。
フードチェーンのドリンクなどにもよく登場してます。
栗ももちろん大人気。
モンブランは鉄板の冬ケーキですけども、旬の気分としても最適かと。
ほくほく感のある国産和栗を中に入れ、ペーストはフランス産の栗だそうです。
ヘーゼルナッツクリームの中にイチジクが入り、軽い酸味がアクセントに。
甘さはしっかりあり、でも品のいいお味です。
クリスマスの定番、ブッシュ・ド・ノエル。
これ一切れで大満足でした!
カカオ66%のチョコ「カライブ」のムースの中に、キャラメルムースと、フルーツのアプリコットが入ってます。
このアプリコットのわずかな酸味が、ムースと絡み合います。
意外なアクセントは、底のパイ部分。
塩っけがあり(実際に塩入りかは不明です)、ムースの甘さをほどよく和らげてくれて。
「ケーキって、重ねた層が口の中でミックスされたときに完成する味を計算する、数学的、建築的なスイーツだな」
との思いがより確かなものに。
極 ガトー・オー・フレーズは、ショートケーキです。
王道のショートケーキです。
食べても、そう感じると思います。
でも、実は個人的にこのケーキが今回のイチオシ。
「なんて穏やかな」
と。
「“極” の名は伊達ではないっ」
と。
雑味がまったくなく。
素朴です、あえて言うなら。
いえ、純朴、かな。
幼少のころから誰もが知るショートケーキだからこそ、大人になったいま、この素材の上質さ、繊細なつくりにしみじみします。
スポンジに、栃木県産の平飼いの有精卵を使用。
とても細いグラニュー糖で素早く溶かして上品な甘さに仕上げたそう。
小麦粉は群馬県産の「白金鶴」。
しっとりさせるためのシロップはあえて使わず、素材の味を活かした仕上げ。
クリームも国産の生乳で、いちごは「あまおう」。
自身の子供時代の記憶を表現した、パティシエ渾身の一品。
“新食感” だの “意外性” だのがスイーツの褒め言葉として広がる中で、正統派の日本の流儀で挑むケーキです。
流行を伝える仕事をしていても、
「こんなモノづくりこそ大切」
との思いを新たに。
パリパリのチーズクラッカーもしかり、
「これがホテル椿山荘東京の精神なのかな」
とも。
(私なんぞが偉そーに語ってますが)
ケーキの予約問い合わせは、TEL:03-3943-7613(8時〜21時)。
ショップのウエブページは、
https://hotel-chinzanso-tokyo.jp/shop/
ホテル椿山荘東京のサイトのホームページにあるトップメニューには、「ショップ」へのリンクボタンがありません。
最下段までスクロールした一覧表でようやく、「ショップ&ギフト」の単語を発見。
あまり重要でないページなのかもしれませんが、
「気づく人が少ないともったいないなあ」
なんて。↓
Pen ONLINE フード記事リンク
行列ができる‟エッグサンド”店が日本初上陸、店内にはあの有名ロブスターロールも!
www.pen-online.jp/news/food/all-day-food-hall/1
緒方慎一郎が自ら語る、日本茶と和菓子の新店「HIGASHIYA man 丸の内」の愉しみ方。
www.pen-online.jp/news/food/higashiya-man-marunouchi/1
話題沸騰中! 「スターバックス」日本初の巨大ロースタリー店に潜入、CEOに話を伺いました。
www.pen-online.jp/news/food/starbucks-reserve-roastery-tokyo/1
photos © 高橋一史
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