Vins et Voyages!毎回、たくさんのワイン好きたちが集結する伊勢丹の「世界を旅するワイン展」。今回はリカーフェスティバルをテーマに、ワインを中心として、旅するように世界中のリカーに出会えるイベントを開催する。

今回、特に注目されるのは、近年サステイナブルの観点からますます人気が高まっている自然派ワインや、純国産の日本ワインをクローズアップしていること。
ほかにも英国最古のワイン商BB&R社監修のワインBARや、テキーラ、新ジャンルSAKEの飲み比べなど、注目の企画が登場する。

もちろん、ドリンクだけでなくレストランからのフードペアリングの提案もある。
三軒茶屋にある醸造所を併設した「WAKAZE」の直営バルからは、自家製の酒粕に漬け込んだ店の人気商品と新感覚のSAKEとのペアリンク。

日本のワインと食材が揃う「フジマル食堂」からは、北海道から熊本県まで全国各地で造られている日本のナチュラルチーズとのペアリングを紹介する。

昨年はドキュメンタリー映画「ジョージア、ワインが生まれたところ」が公開され、３人の造り手が来日するなど、自然派ワイン誕生の地として注目を集めている南コーカサスの地ジョージア(旧グルジア)。

クヴェヴリという素焼きの甕(かめ) を土の中に埋めて、ジョージア固有のブドウ品種と野生酵母だけで発酵・熟成。醸造の起原は紀元前6000年に遡り、世界最古のワイン醸造法として、2013年にはユネスコ世界無形文化遺産にも登録されている。

今回の「世界を旅するワイン展」では、ジョージアワイン・ブーム牽引する中心人物、ジョン・ワーデマンの「フェザンツティアーズ」のほか、「ドレミ」や「ゴーゴー・ワイン」など、ジョージアを代表するワイナリーが集められている。

そのほか、スロヴェニアの「モヴィア」、オーストラリアの「ジャンピンジュース」や「ローガン・ワインズ」、南アフリカ、ギリシャ、スペインからも自然派ワインが集結。
世界各国のバーテンダーたちを虜にするトスカーナ産の自然派のジンも紹介される。

話題ばかりが先行して、なかなか目にすることも、手に入れることもできなかった自然派ワインと出会う絶好の機会だ。

世界中の自然派ワインばかりでなく、近年ますます注目を集めている日本ワインに焦点を当てていることも今回の大きな魅力のひとつ。

35を超えるワイナリーの商品を紹介し、数多くのゲストや生産者たちも来場し、自らのワインを注ぐ。

北海道からは「キャメルファーム」、山形からは「ベルウッドヴィンヤード」、広島の「福山ワイン工房」、新潟の新星「キヨワインズ」などが参加。

山形の「グレープリパブリック」が山梨の「おひさまぶどお」とコラボした１本も登場。各地のブドウを買い付け、東京の下町で醸造する「ブックロード」のワインたちも、味、個性的なエチケット共に人気上昇中だ。

もちろん、ヨーロッパの王道産地から、アメリカ、ニューワールドまで、従来のワインファンたちに愛されるワインも一同に会する。

今回のワイン展では、ワインを中心としたリカーの体感コーナーも充実。英国最古のワイン商BB&R社監修のワインBARのほか、カリフォルニアの注目ワイナリー「キスラー・ヴィンヤード」などの飲み比べができるBARも登場する。

日本のクラフトジン業界をリードするセレクトショップ「TOKYO FAMILY RESTAURANT」監修のBARでは、エディブルフラワーやフルーツを使ったカクテルが登場し、スピリットの新しい世界を体感できる。

東京三軒茶屋の街角に醸造所を持つ「WAKAZE」は、日本酒の発酵中に茶やボタニカル素材を加えることで、米由来の味わいと香りのハーモニーを生み出し、新感覚のSAKEを提案。
今回はジャスミン茶を使用したオリエンタルと、紅茶と５種のスパイスを使ったチャイの飲みくらべを提案。日本酒の新たな可能性に触れるチャンスだ。

最近、全国で根強いファンたちを生み出しているプレミアムテキーラも数多く登場、メスカルとの飲みくらべやマルガリータなど、テキーラの愉しみ方が広がる企画も次々と用意されている。

飲んで、食べて、買えるワイン好きのためのフェスティバル。なかなか街の酒屋ではお目にかかれない自然派ワインや日本ワイン、プレミアムテキーラを手に入れる絶好のチャンスだ。

連休に向かう一週間、親に手を引かれて出かけた子どもの頃のように、もう一度デパートにドキドキしよう。しかし、人気のワインたちは数が限られている。できるだけ早急な凱旋を期したい。

世界を旅するワイン展
伊勢丹新宿店本館６階催物場
２月19日〜２月24日(最終日18時終了)
(イートイン10時〜20時確実30分前L.O.)