最高にスタイリッシュ! アメカジじゃないデニム、トムウッドの名を覚えておいて損はない。
いかがでしょう !?
ルック写真をずらりとご覧いただきましたが。
最高にカッコいいですよね!
ダボッとしたデニムのイマっぽさと、正統派のモード撮影の共演。
労働着がルーツのアメカジの文脈とは別の流れを生み出した、90年代のミニマリズムを継承する現代のデニム。
そんな風に感じています、北欧ノルウェー発信のこのブランド、
トムウッド(TOMWOOD)のことを。
デニムを軸にする服と、ジュエリーとを展開する注目ブランドです。
(デニムラインは2017年からで、ジュエリーのほうがメジャー)
ここに紹介したルックはすべて、オーガニックコットンの使用や水の削減といったサステイナブルな服づくりにフォーカスした、
「Low Impact Denim」コレクションのもの。
海外公式オンラインストア(www.tomwoodproject.com/ja/)やトムウッド取扱店にて8月より発売中。
価格はすべて参考価格で、パンツ¥25,000(税抜)、シャツ¥38,000(税抜)、ジャケット¥74,000(税抜)。
シルエットに動きがあるトムウッドは、まさしく現代のデニム。
でも見るたびにいつも、
「もしデザイナーのヘルムート・ラングが現役で、いまデニムをつくったらこんな感じかもなあ」
と思ってしまいます。
トムウッドにも匿名性(アノニマス)をファッションデザインに持ち込み、洗練を極めた90年代の息遣いが感じられて。
デニムから土臭さを取り除いた革新的なデニムを生み出したデザイナーは、ベルギーのヘルムート・ラング、フランス発A.P.C.のジャン・トゥイトゥ、アメリカのカルバン・クラインなど。
パンツのヒップポケットにステッチを入れない先駆けになりました。
(彼らの活躍以前の時代は、後ろ姿でブランドがわかる飾りステッチを入れるのがデニムの常識だったんです!)
疑問を感じたら、常識や慣習に従わずに反旗を翻す。
大衆はその結果を目にして初めて、そこに価値があると知る。
優れたファッションデザインは、いつの間にか世の中の標準になっていくのです。
上の2枚は、ファッション写真全盛時代の中でも、もっとも一般的に知られた代表作。
デニムのようにカジュアルな香水として「シーケーワン」がデビューし、主な販売先として日本でもCDショップの「タワーレコード」が選ばれ、ポスターが店内を飾りました。
当時20代のファッション誌編集者で、音楽バカだった私は、
「スゲえ、わかってるわ〜!」
と感じてましたね。
もちろん買いましたよ、買いやすい値段でしたし。
ええ、「ドルチェ&ガッバーナの香水」と違ってね!